DeNAの「人」と「働き方」の " 今 "を届ける。

働くママのモデルケースに。キャリアも家庭も大事にする「何も捨てない」働き方

2022.03.10

ゲーム事業本部のファンマーケティンググループに所属する栗田 知代子(くりた ちよこ)は、現在マネージャーとして活躍する2児の母。2012年にDeNAに転職し、入社後はゲームやECなどの事業を通じ、ビジネス職としてさまざまな経験を積んできました。

仕事と家庭の両立、そしてマネージャーとして担う業務など、さまざまな顔を持つ栗田にDeNAという会社はどのように見えるのでしょうか。これまでのキャリアの変遷を辿りながら、ワーママとして働く上で大切にしていること、DeNAという働く環境について話を聞きました。

チャンスは逃さない。躊躇せずやってみる

――ITコンサルタントを経てDeNAに入社、今年で社歴10年目ということで、まずは現在までのキャリアパスについて聞かせてください。

最初はゲーム事業部に企画職として配属されました。1年ほど経ったところでEC事業本部へ異動し、サイト集客から売上計画策定、協業案件など、さまざまな業務を担当しました。その後、マーケティング部門でゲームのマーケティングリサーチを主に任されました。

そして第一子の出産のために産休に入ったのですが、当時を振り返ると、1年毎に異なる事業部に異動するという変化の大きい時期を過ごしていたなと。事業状況を加味しながらではありますが、新しいことにチャレンジしたいと手をあげると挑戦する機会を与えてもらったり、その領域を任せてもらえたり、恵まれた環境だったと思います。

栗田 知代子
▲ゲーム事業本部ゲームマーケティング部ファンマーケティンググループ マネージャー 栗田 知代子(くりた ちよこ)
ITコンサルタントを経て2012年8月にDeNA入社。ゲームの企画職、ECサイトの企画・集客、マーケティングリサーチを担当。現在はゲーム事業部のファンマーケティンググループでマーケティングやマネジメントを担当。趣味はテニス、ゴルフ。

――産休からはどれくらいで復帰されたのですか?

1年経たないくらいの期間で復職し、産休前と同じリサーチの業務を担っていました。時短勤務だったのですが、緊急対応を求められることが少ないポジションだったので、業務スケジュールを立てやすく安心して仕事と子育てに向かえたと思います。

初めての子育てで不安もありましたが、周りもサポートしてくれて働きやすい環境でしたね。子どもの体調の変化などで突然お休みすることもあったのですが、メンバーに業務の進捗をシェアしていたことで、周りがフォローしてくれたりしてとても助かったのを覚えています。

そして復職してしばらく経った後にチームリーダーを任されることになり、俄然、仕事が楽しくなってきて。それから1年ほど経過し、第二子出産のため、再度産休に入りました。

――2度目の産休も1年未満で復職されたのですか?

ちょうど1年位で復帰しました。そして、復職して1年を経過した頃、マーケティング部内で新規部署が立ち上がることになったんです。そこでマネージャーをやってみないか、と声をかけていただいて。

声をかけていただいた部署の業務は元々自分の専門領域ではなく、チャレンジングなオファーではあったけれど、引き受けることにしたんです。キャリアの中でマネージャー職にチャレンジしたいという思いもありましたし、訪れたチャンスは逃したくなかったのでOKしました(笑)。

――計画的にキャリア形成してきたというより、その時々で目の前のことにチャレンジしていたらチャンスが巡ってきて、それをしっかり掴んできた結果、現在に至っているように感じます。

偶発的なところもありますが、はっきりとではないものの計画していた部分もありました。20代は制限をかけずにいろんなことにチャレンジする、30代では自分の強みを固めて方向性を定め、それを伸ばしていきたい、と考えていたんです。30代になり、働き方を鑑みつつ、自分の強みを伸ばしていきたいと思い活動していた結果が今につながっているという感じですね。

リモート中心だからこそ、一人ひとりの想いを大切に

――現在所属されているファンマーケティンググループの体制について教えてください。

メンバーは20名ほどで、期初に重点目標を掲げ、週次定例でお互いの動きや担当するタイトルの状況をシェアして、組織としての知見を貯めていけるよう全体共有の場を大切にしています。

――初めてのマネージャー職で慣れない中、しかも新規の立ち上げ部署となるとコロナ禍もあって大変なことも多かったと思いますが……。

まず、緊急事態宣言下はDeNAの就業形態がフルリモート環境に移行した、というのが一番大きな変化でした。初めてのリモート下で、初めましてのグループメンバーと、初めての業務。本当に「初めて尽くし」でしたから……。

さらに緊急事態宣言が発令され、保育園の休園で預けられなくなった2歳児と4歳児を抱えての仕事だったので、マネージャーを引き受けるタイミングは「今じゃなかった!」と一瞬後悔しました(笑)。

栗田 知代子

――その状況をどう乗り越えてきたのでしょうか。

まずは1on1ミーティングなどでメンバーと定期的に対話する時間を意識的に設けました。リモート環境に慣れていないのはみんな同じなので、そこは対話することでしっかりフォローしていこうと。

また、自分自身が未経験の業務だったので、そこはメンバーと議論しながら、わからないことはとにかく「聞く」「任せる」そして「チームとして知見を貯める」ようにしています。

自分がマネージャーになる前もそうでしたが、一人で何とかしようとするよりも、メンバーでさまざまな議論を積み上げながら業務を進めていくほうが何倍も実りが大きくなります。それはマネージャーになってからも変わらずで、メンバー間や他部署と連携しフォローし合える環境が自然と醸成できているように思います。

――メンバーへのサポート面ではいかがでしょう?

メンバーはゲームの各タイトルにアサインされ、各々の専門スキルを活かして業務を推進しています。私自身も複数のタイトルに関わり、タイトルを盛り上げるための施策を行っています。

週次の定例ミーティングでお互いの動きやタイトルの状況をシェアして知見を共有しあってはいますが、業務理解やタイトルの状況把握が難しいと思うことがままあります。隣で一緒に業務をしていれば必要時のサポートや成長支援もしやすいですが、リモート中心の働き方でそれらをどうこなしていくのかが今の課題ですね。

――メンバーとコミュニケーションを取る上で何か心がけていることはありますか?

これはDeNA社員の共有価値観として明文化されているのですが、「傾聴責任」をマネージャー職に就いてからは特に大切にしています。自分が言いたいことを言うだけではなく、相手が話しやすい関係値や空気をつくり、その上での傾聴責任を果たすように心がけています。

異なる意見をぶつけ合って平行線をたどるような議論が繰り広げられることも少なくないですし、それをまとめるのに苦労することもありますが、これはDeNAクオリティを一人ひとりが体現している証左でもあります。全員で「こと」に向かう上では必要な過程だと思っています。

未来ママのモデルケースに

――「働く場」としてのDeNAについて、ワーママ視点からはどう見えていますか?

時間の話をすると、リモート環境に移行してからは通勤時間がなくなった分、余裕ができました。保育園からの帰宅前後は仕事を中断して家事や育児に対応し、寝かしつけた後に仕事を再開するなど、フレキシブルに働くことができています。

――業務遂行の面ではいかがでしょうか?

成果はもちろん求められますが、裁量の自由度は高いですね。以前は時短勤務でしたが、フルタイム勤務に復帰しました。もちろん突発的な子どもの体調変化があるので抱えすぎないようにはしていますが、ペース配分を勘案しながら進めることができていますし、周囲のフォロー体制やこちらからお願いしやすい体制も整っているのを感じています。

栗田 知代子

――チーム内には他にもワーママさんはいるのでしょうか?

今の部署は自分より若いメンバーが多いのでワーママはいませんが、現在産休・育休中のメンバーは何人かいます。そういうメンバーのモデルケースになれればいいですね。

――在籍10年はそれなりに長いように思います。DeNAで働き続けてきた、働き続けられたのは、どのような理由からでしょうか?

やってみたい、チャレンジしたいと思うことがあるからです。たとえば、隣の部署を見て「面白そうだな、トライしてみたいな」と興味を持てることがたくさんありますし、職域を超えてチャレンジさせてくれる社風もあります。あと、一緒に働く人や働く場が自分にマッチしているな、と感じるからでしょうか。DeNAクオリティと呼ばれる行動指針に共感していますし、同じように共感している人が多いように思います。

もちろん、ワーママが働きやすい環境が整っているのも理由の1つです。「マミートラック」と言われるようなことも一切ありません(笑)。

ユーザーの声に寄り添い、Delightを届ける

――ファンマーケティング業務について、担う役割の面白さや大変さ、求められるクオリティなど、日常的に感じていることはありますか?

自分たちの考えた施策がユーザーの方々に届き、その声を聞けるのは、とても興味深いですし面白いですね。特に喜びの声、楽しんでいる声が聞けると励みになります。

一方で、細部にまでこだわり、本当にユーザーの方々が楽しんでもらえるような施策を考えなければいけないプレッシャーもあります。スケジュールやコストなどの制約がある中で、どうやったら楽しんでもらえるか、喜んでもらえるかを考えるのは楽しくもあり、大変さもあると感じています。

――マネージャーとしてはいかがですか?

自分と同じ業務・タイトルに所属しているメンバーだけではないので、メンバーの業務理解やタイトルの状況が難しいと思うこともあります。先述の通り、フルリモートの中でのサポートや成長支援はこれからまだまだいろんな工夫をしながら最適解を見つけていきたいと思っているところです。

――個人としても、マネージャーとしても、目的を見据えて業務を遂行されていることが伝わってきます。では最後に、今後の目標についてお聞かせください。

直近の目標になりますが、まずは今の役割でできることを着実にやっていきたいですね。マーケティング領域の専門知識を伸ばす、マネジメント領域を学ぶなど、現在の役割の延長線上も考えながら、伸ばすべきポイントにチャレンジしていきたいです。

DeNAには手をあげればどんどん新しいことにチャレンジできる文化がありますし、失敗しても次の打席が必ずやってきます。私も手をあげたことで今のマネージャー職に就くことができました。これからも前のめりで、事業に資することができるように成長していきたいです。

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。
※本インタビュー・撮影は、政府公表のガイドラインに基づいた新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに沿って実施しています。

執筆:片岡 靖代 編集:川越 ゆき 撮影:石津 大助

open menu