過去の苦い経験が今の自分につながっている。入社4年目の本音 | フルスイング - DeNA

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21.09.13

過去の苦い経験が今の自分につながっている。入社4年目の本音

「会社と個人の関係が変化している中でなぜDeNAを働く場所として選んだのか。それは、自分の想像を超える経験が得られる場所だからだと思うんです」と、現在デザイナー職の新卒採用を推進する岩本 美咲(いわもと みさき)は言います。

2018年に新卒でDeNAに入社、ヘルスケア事業部で『歩いておトク』などのサービス企画・開発に携わった後、ビジネス職の新卒採用担当としてDeNAの未来をつくる人材の獲得にコミット。今年は、21卒の新卒研修のオーナーを務めるなど、活躍の幅を広げています。

事業部から人材採用へのキャリアチェンジ、また大学時代の事業立ち上げの話や就活エピソードなど、その時々で何を考え歩みを進めてきたのか。入社4年目の彼女に今の率直な思いを聞きました。

「事業を生み出す企業で修行したい」と思った

――現在デザイナー職の新卒採用を担当されている岩本さんですが、ご自身も新卒で入社されていますよね。DeNAを志望されたきっかけは?

岩本 美咲
▲ヒューマンリソース本部人材開発部新卒グループ 岩本 美咲(いわもと みさき)
2018年DeNAに新卒入社。DeNAライフサイエンスに出向しヘルスケア事業に従事した後、新卒グループに異動。ビジネス職採用リーダー、新卒研修責任者を経て、現在デザイナー採用をリードする。休日は、トレイルランや絵を描いたりしている。

DeNAに興味を持ったきっかけを一言で言うと、大学の先輩や参加していたNPOの先輩で優秀だなと思っていた方々がこぞってDeNAに入社していたから、でしょうか。「どんな会社なんだろう?」と強い興味を持っていました。

――それで3年生の就活時にDeNAにエントリーされたと?

いえ。じつは、3年生の時の就活ではDeNAは受けていないんです。

――受けていない?

はい。DeNAを受けたのは、自分で事業を起こすために3年間大学を休学した後の2回目の就活の時です。立ち行かなくなって一旦は事業継続をあきらめたけれど、「またチャレンジしたい」という気持ちは大きくなるばかりで。まずはこだわりを捨てゼロから再始動しようと「10年後に事業をやっている」という目標像だけを決め、DeNAを「修行の場」として選びエントリーしました。

 

「自分らしさ」を貫いた学生時代

――DeNAに入社される以前について聞かせてください。どんな学生時代を過ごされたのでしょう?

大学に入学したのは2011年、東日本大震災が起こった年です。入学してまもなく教育格差をなくすことをビジョンに掲げたNPOと出会い、そこで子どもたちに勉強を教えるボランティア活動を始めました。被災地から東京に避難してきた子どもたちもいて「自分にできることを存分にやろう」という想いで教えていたのですが、正直、子どもたちから得る学びのほうが多かったです。

またボランティア活動を通して「人のために何かをする」ことにやりがいを感じる一方で、「自分自身が心から楽しいと言えること」も始めようと、好きだった演劇やバレーボールのサークル活動をしたり、とにかく動く、行動する学生だったと思います。

――社会にも自分にもしっかり向き合って動く、いろんなことにチャレンジするうえで大切にしていたことはありますか?

高校や予備校の先生に言われて今でも強く心に残っている言葉が2つあって。1つは「無駄なことには価値がある」、あと1つは「偉くなっても、掃除のおばちゃんと仲良くしろ」なのですが、無意識に影響を受けている部分はあるかもしれませんね。

それで制限をかけずに、というわけではないのですが、最初の就活では、外資系コンサル、金融、商社、デベロッパーやメーカーなど、いわゆる当時就活生の中で人気の高かった企業を中心にエントリーして、とにかくいろんな企業の人に会ったり話を聞いたりしました。

――でも、内定はすべて辞退し、社内事業立ち上げの道を選ばれました。

岩本 美咲

はい。じつは、就活の最中から自分の中にどうしても拭えない違和感が生まれてしまい、まだ22年の熟成していない経験しかないのに、無理やり自分の経験を他者に対して「わかりやすい」形にしている自分がいる、他者に評価されるフォーマットに無意識的にしている自分がいる、と感じていました。

そんな違和感を覚えたまま4年生を迎えたところで、起業しようとしている人がたまたま周りにいて、私もその会社の立ち上げから関わり、その中の社内事業という形で新規プロジェクトを起こすことになったんです。やり始めたら楽しくてどんどんのめり込んでしまい、気づいたら事業に集中するため内定を辞退し休学届けを提出していました。

――休学して事業にフルコミット。なかなか思い切られましたね。

最初から事業をすると決めていたわけではなかったけれど、やるからには成し遂げたいという想いで1人暮らしの家を引き払ってオフィスに住み、事業メンバーと一緒に共同生活をしていました。アート系サービスのプロトタイプを100名以上の方に使っていただきながらインタビューを重ね、公私ともに全力で事業に向かう。事業責任者としてわからないことばかりでしたが、とにかく前を向いて突き進む、そんな2年間でした。

ただ、オフィスに住み込みで働いていたこともあり、私生活との切り分けがうまくできずに一度体調を崩してしまったことがあります。そのときに痛感したのが、頑張りたいという気持ちがあっても健康じゃないと頑張れないということでした。その体験がヘルスケアに興味をもつきっかけとなり、スタンフォード大学のヘルスケアハッカソンに参加したりしていました。今でもヘルスケアには強い興味があります。

 

新卒採用という新たな場所で見えた、自分の強みと課題

――入社後はヘルスケア事業部へと配属。『歩いておトク』などのサービス企画・開発を担当されました。どんな1年目を過ごされたのですか?

最初は、「いろんなことをやってやろう!」と気合い満々だったのですが、やると言ったことを結局やり遂げられなかったり、なぜ自分がこの仕事をやるのだろうと中途半端な状態で仕事に向かったり、自分に対する期待と実態が乖離して、空回りしていましたね。

それをヘルスケア事業は難易度が高い、協業は難しい、と他責にしていた部分がありました。今思うとめちゃくちゃかっこ悪いんですが(笑)。

――仕事への情熱が空回りしたと。

そうですね。自分の弱さを認めて、そこから頑張ればよかったのですが、できないことを認めるのに時間がかかってしまいました。仕事に思い切り打ち込む前に自分のことに意識がいってしまい、勝手な妄想の中で自己完結していたんですね。結果、仕事のパフォーマンスも上がらず、苦しかったです。

――その状態からどうやって抜け出したのでしょうか。

2年目のタイミングで、新卒採用で新しい挑戦をするお話をいただいたんです。最初はこんな中途半端な状態で異動したくない、ヘルスケアでもっと頑張りたいと思っていました。でも、人事の方と話す中で、自分の考えに固執していることに気づき、純粋に人の話をもっとオープンに聞いてみよう、新しい環境に飛び込んで出直してみようと「絶対この環境(=新卒採用の場)で成長する」と気持ちを新たにしました。

がむしゃらに打ち込むチャンスをもう1度与えられた気がして、自分の中にある課題を可視化し、自分自身を変えたいと異動することを決めました。

――事業部とは業務内容も大きく異なると思いますが、新卒採用に携わるようになって何か変化はありますか?

岩本 美咲

最初に任されたのは、ビジネス職向けの新規事業立案コースのサマーインターンシップの責任者でした。DeNAのサマーインターンは、採用において非常に重要な役割を担っていて、執行役員陣をメンターとして巻き込み進めていきます。

プロジェクトを推進していく際は常にオーナーシップを求められます。もちろん「『こと』に向かう」ことを大事にする組織なので、フィードバックは鋭く、率直です。だから、過度にプレッシャーを感じてしまって思考を自分で狭めてしまったり、フィードバックを素直に受け入れられなかったり、心が折れそうになったこともありました。

でもそんなときはいつも一緒に働くメンバーが気づいてくれてサポートしてくれたり、少し遠くで見守ってくれる人の存在があったり、「あきらめずに頑張ろう!」と勇気がもてます。

じつは、私がDeNAに入社するとき決め手になったのは「DeNAの人」でした。常に自分を更新し続ける、前進し続ける人がたくさんいるのは大きな魅力だと実感します。

 

個を尊重し認め合う。2021年新卒研修に込めた想い

――そして今年は新卒研修のオーナーを担当されました。どんなチャレンジの場として捉えたか、お聞かせください。

まず、育成に興味はあったのですが未経験だったので、初めてのチャレンジにワクワクしたというのが正直な感想です。新卒研修はその人にとって一生に1度、ものすごく大事な時間だと思うんです。新卒メンバー全員にとって記憶に残る時間にしたいと考え、成長角度を上げるための土台やDeNAカルチャーを伝えるコンテンツをつくろうと、コンセプトづくりの段階からかなり力を入れました。

また新卒研修のオーナーとして育成に関わることになった時、自分がこれまで受け取ってきたたくさんの「厳しい愛」もコンテンツ設計に活かしました。DeNAでは1年目から大なり小なり仕事の起承転結をバンバン任されます。これは「人は仕事で成長する」という考えからで、年次問わずさまざまなチャレンジの場に向かいます。苦しいことも多いですが、「自分は必ず乗り越えられる」という健全な自己肯定感につながっている気がします。

――なるほど。岩本さんのこれまでの想いが今年の新卒研修のコンセプト『火種を見つけ、爆発しあう』に詰まっているのですね。

はい。皆が1つの方向に向かうのではなく、個人がそれぞれの方向にエネルギーを発散し、爆発し合っているような状態をつくりたい。個々のエネルギーを360度爆発させられるような研修にしたい、という想いを込めました。

――皆で1つに、ではなく、個々がそれぞれの方向に向かうように?なぜその発想が生まれたのでしょう?

私自身の体験によるところが大きいのですが、社会人になった当時、それまでの「自分とその周囲(という知っているもの)」という環境から、突然「社会(という知らないもの)」とつながる分量が急激に増えたと感じていました。そして、関わる社会の分量が増えていくにつれ、自分の個性がかき消されていくような感覚を抱いていました。世間に合わせないといけない、正解があってそれを見つけないといけない、という思考に捕らわれてしまって、自分が本来持っている強みが1年目は出せていなかったと思います。

それで、まずは自分のエネルギーを最大出力できるような「個」であってほしい、組織としてどこに向かうかを気にする前に「個」として大きく熱く深くなってほしいと考えました。そして、その「個」の大きさを、DeNAの同期というつながりの元でさらに大きく、自分だけでは到達しない非連続な「爆発」レベルのものに化学変化を起こしていって欲しいと思い、コンセプトを『火種を見つけ、爆発しあう』にしたんです。

――ご自身の原体験が反映されたコンセプトだったのですね。どのような研修だったのでしょう?

岩本 美咲

一方的に何かを教えるのではなく、チーム制で、ワークショップを中心とした同期同士のつながりを深めるプログラムを組みました。前述のとおり、「自己を知り、理解し、自分の根源やエネルギーをしっかりアウトプットできる」研修にしたいと考えていたので、自己理解を深めるコンテンツを盛り込み、そこに多くの時間を割いて進める形にしました。

加えて、各チームにメンターがついて伴走しながらフィードバックする体制をとったのですが、メンバーを鼓舞したり土台をつくるサポートをしたり、チーム毎のカラーも出て、有意義なものになったと思います。今でも時間をつくって一緒に事業づくりをしているチームもいます。

――メンターの貢献度が高かったと?

そうですね。DeNAという新しいコミュニティに入り、個を尊重し認め合うという感覚を養ってもらうためにも、メンターの存在や積極的なコミットは欠かせませんでした。コロナ禍ですべてオンラインでの研修だったので、メンター同士が密に意見交換しながらチームを盛り立て、仲間とのつながりを後押しできたことは、新卒メンバー全員が「火種を見つけ」「爆発しやすくなる」環境設計に寄与したと思います。

正解探しをするのではなく、信念を持って出したアウトプットを正解にする。同期同士のつながりは、今後彼らの成長角度や事業への貢献度にも大きく影響するはずです。新卒研修での経験を活かし、メンバーがそれぞれの場所で活躍することを期待しています。

 

選り好みせず、オープンに「こと」に向かう

岩本 美咲

――今後どういうキャリアパスを考えていますか?

今は、こういうキャリアを積みたい、人生を歩みたい、というより、こだわりを持たないスタンスでいよう、というのが本音かもしれません。何が来ても楽しもうと。必要とされるならどんな仕事でも全力で臨む覚悟はあります。

事業をやりたくてDeNAに入社して、そして当時は全く予想していなかった採用の仕事に今コミットしているわけですが、どんな貢献の仕方であれ、「常に事業に貢献したい」という気持ちで採用活動に取り組んでいます。

――目指すような人物像はお持ちですか?

具体的に「この人」とは言い難いのですが(笑)。たとえるなら、自分のポジションにあぐらをかかない、役職があってもその役割に収まらない人。すべてにおいて全力投球しているな、と思える人が社内に多いのは、仕事をするうえでとてもラッキーなことだと思います。

採用の仕事を通じて、全社、事業部を跨いで多くのメンバーと関わりますが、仕事のスキルはもちろん、人としての魅力を感じる瞬間も多い。そんな風にロールモデルになるような人がたくさんいるから、あえて「いない」って言えるのかもしれません。

――事業部の中にとどまらず、いろいろな人との関わりが持てるのは、この仕事ならではなのかもしれませんね。では最後に、岩本さんが普段から仕事をするうえで意識していること、仕事をやり抜くための心得を教えてください。

先ほどのキャリアプランの話にもつながりますが、「こだわり」や「したい何か」は意識しなくても自然に出てくるものだと思います。仕事を選り好みするのではなく、自分の可能性を信じて何でもやる、という心意気が新たなキャリアや成長につながっていくのではないでしょうか。

自分の力だけで負荷をかけようとするとストッパーがかかるけれど、ストレッチな目標に夢中になって向かう中で、自分の想像を超える変化や成長に出会うことができる。なので「どんな無茶ぶりがきても自分ならいける」という前向きさを大切に、これからも進んでいきたいと思っています。

岩本 美咲

 

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。
※本インタビュー・撮影は、政府公表のガイドラインに基づいた新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに沿って実施しています。

 

執筆:片岡 靖代 編集:川越 ゆき 撮影:内田 麻美

 

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