「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」。新社長 岡村が見つめるDeNAの未来 | フルスイング - DeNA

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CULTURE

21.05.19

「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」。新社長 岡村が見つめるDeNAの未来

「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」。岡村信悟(おかむら しんご)が新社長に就任した4月1日。DeNAは新しいミッション、ビジョン、バリュー(以下、新MVV)を掲げました。

2011年から約10年間社長を務めた守安から、舵取りを任せられた岡村。岡村は2016年に総務省からDeNAに入社し、横浜DeNAベイスターズ代表取締役社長として「横浜スポーツタウン構想」を推進。2019年からはCOO(最高執行責任者)としてDeNAを支えてきました。

社長就任から約2ヶ月経った現在の心境と、新MVVに込めた思いを聞きました。

任されたDeNAという船の舵取り。躊躇はなかった

ーーCEOに就任されてもうすぐ2ヶ月が経とうとしています。現在の心境など、率直なところをお聞かせください。

岡村 信悟
▲株式会社ディー・エヌ・エー 代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟(おかむら しんご)
東京大学大学院(人文科学研究科)修了。1995年、郵政省(現総務省)入省。2015年、総務省情報流通行政局 郵政行政部企画課企画官に就任。2016年4月、株式会社ディー・エヌ・エーに入社、横浜スタジアム代表取締役社長等を務める。2016年10月、横浜DeNAベイスターズ代表取締役社長に就任。2017年7月、執行役員兼スポーツ事業本部長、2019年4月、常務執行役員兼COO、横浜スタジアム取締役会長(現任)、2019年6月、取締役兼COOを経て、2021年4月、代表取締役社長兼CEO(現任)。

昨今、人がグローバルでもバーチャルな世界でもつながる「社会が大きな変化を迫られている時代」ですが、それはよいことばかりでありません。個がむき出しになって孤立したり、格差が生まれたり、富の偏在が生まれたり……。実は非常に危機的な状況をもたらしていて、それが「分断」というキーワードで呼ばれもしました。

そこに決定打としてコロナ禍が登場し、社会は物理的にも完全に分断されてしまった。

私は、そんなタイミングでDeNAという価値ある船の船長を引き受けることになりました。この大きな変革の中で、DeNAは一企業ではあるけれども、しっかり舵取りをして、次の未来の牽引役としての存在意義を示していきたい。そういう意味で責任の重さとやりがいを感じ、自分なりに精一杯誠実にやっていこうと決心しています。

ーーこのCEO就任は、岡村さんにとって想定内の出来事だったのでしょうか?

今までの人生の歩みで、私自身、DeNAとの縁を非常に感じています。

国家公務員として仕事に取り組む中で、南場さんと出会い、2016年にDeNAに入社しました。私がDeNAに惹かれたのは、「社会人として培った見識を世の中に役立てたい、貢献したい」という思いが、DeNAという船に乗ることによって実現するという確信が強まったからなんです。

なぜなら、DeNAは創業当時から新しい価値の創造を求めて、自律的に、透明性高く、インターネットビジネスを展開し、事業を伸ばしていました。加わるからにはこのDeNAという船を、DeNAという場をよりよい磁場としていきたい。そんな思いでこれまでやってきました。

今回私に課せられたのは船長であり、リーダーです。自分にその役割が回ってくるのであれば臆せず受け止めたい、その覚悟はあったと思います。

ーー入社されて5年、岡村さんが感じているDeNAの変化はありますか?

岡村 信悟

各事業本部のリーダーやマネジメント層が、「自分たちがしっかり経営のチームとして行動しなければならない」と自覚しはじめたと感じています。2019年度に大きな減損もあり、上場後初めての赤字も経験しました。そういう危機で認識も変わった上に、2020年度はコロナ禍で社員の働き方、環境が大きく変わりました。

また実際問題として、DeNAの事業領域が多岐に渡ることで、これまでのような形での経営ではなく、各事業部が個々に実力を発揮する必要が出てきました。個々が連帯しつながることによって、より強固な経営のチームができる。そしてこの会社全体をよりよいものにしていくという流れが、実現しつつあると実感しています。

ーー岡村体制に変わって、経営のチーム(役員、部長陣など)との関係性は変わるのでしょうか?

これまでと大きくは変わりませんが、私は、一人ひとりの社員がそれぞれ自覚を持って、それぞれの事業の現場でしっかり成果を生み出していかなければならないと思っています。

とはいえ、各事業部が孤立してしまったらDeNAの強みは活かせません。なので、私が執行役員や各事業部長と強固につながり、彼らの担当事業を結びつける。それから社会、国や自治体などとも連携していく。DeNAの可能性のすべてをつなぎ、紡いでシナジーを生み出すことが、私の役割だと思っています。

もちろん、会社全体の責任を最終的に負うのも私の役割です。

 

新ミッション「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」に込めた思い

DeNAの新ミッション

ーーCEO就任と同時に、コーポレートミッションとビジョン、バリューが刷新されました。

私の「DeNAをこうしていきたい」という思いは、この新しいコーポレートミッションとビジョン、バリュー(以下、新MVV)に込められています。コロナ禍という未曾有の事態で、世界情勢も予断が許されません。そういう中で、DeNAがこの世の中にどんな価値を創造するか、DeNAはどういう場になりたいのか、をしっかりと議論し、世の中に示すべきだと思いました。

DeNAは永久ベンチャーとして、前社長の守安さんを筆頭に、個々が力を発揮して思う存分活躍し、その結果社会で大きく認知される存在になりました。社会の公器として今後DeNAが何を果たせるか、人材を活かしてどんな価値を創造するのかということについて、もっと意識的になるべきだと思っています。

ーー新ミッションの「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」に岡村さんが込めた思いを教えてください。

インターネットの本質は、テクノロジーによって個が解放され、個の可能性が極限まで追求できるようになったことです。

DeNAもみんな同じではなく、一人ひとりに価値があり、それぞれが自分なりの価値というものを感じて欲しい。でもそれは孤立ではなくて、世の中や大切な人とどうつながっているかが重要です。

複雑なものを複雑なままに実現するのはテクノロジーですが、我々はそれに従属するのではなく、テクノロジーで一人ひとりによい生き方ができるような社会にしていく。そのため、「一人ひとり」ということを強調しました。

ーーしかし、一人では限界がありますよね。

岡村 信悟

そうです。だから社会をつくる。そうすると自分の外側に価値を見出すことができます。これは人間が大きくなる上で重要なことであって、これを繰り返すことで進歩するんです。

だからDeNAも、仲間たちと連帯して足りないところを補ってもらいながら、もっと自分の能力を活かせる場でありたい。もしくは新しい自分を発見する、そういう場であって欲しい。

ある組織なり、ある会社がずっと活性化し続けるためには、一人の能力に依存してはならないというのが私の考えです。

ーー岡村さんにとって優秀な人材とは?またはDelightを届ける上で大切なことは何でしょうか?

「誠実」であることが大切だと思っています。

もちろんゲームやエンターテインメント、スポーツ、ヘルスケアなど、それぞれの領域との親和性や、そこに必要な学問・経験という意味で適切な能力はあります。

しかし、何よりも大切なのは、DeNAという場所でさらに自分の能力を活かし、価値を発揮したいという純粋な思い。自分のことだけではなく、むしろ自分の仲間たちの成功も喜べるような誠実さ。

極端に言えば、そういう人であれば失敗したっていいんです。失敗したことが学びになるのは、そういう誠実さとか思いやひたむきさがあるからで、そこを大切にしたい。新しい社会に対する約束「DeNA Promise」の中にも、人を徹底的に活かしていくという思いが込められています。

 

エンタメも社会課題解決も、前例にとらわれないユニークな領域に果敢に挑む

ーー岡村さんは今後どんなDeNAをつくっていきたいのか、教えていただけますか?

エンタメ領域と社会課題領域の二軸で事業を展開し、前例にとらわれないユニークな領域もしっかりやっていくことを強調したいですね。会社の効率性を考えると一つの領域に特化すべきかもしれませんが、ネット社会ではユーザー側のさまざまな思いを都度受け止めて、サービスを自在に変化させるのが特徴です。

今までの供給型の社会ではみんなが同じライフスタイルを望みましたが、今はそうではありません。ゲームでたとえるなら、世に出しただけで終わりではなく、ユーザーの反応を捉えて、それをKPIで追って次々と変えていきます。より複雑で多様な要望に、柔軟に対応するサービスが求められるのです。

それが今やリアル社会にも広がっていっています。たとえばモビリティ。社会システムがユーザーの思いに立った複雑で多様なものに変わっていくときに、我々が今までネットで経験してきたことが活かされるはずなんです。

岡村 信悟

ーーなるほど。難しいし複雑ですが、楽しい未来ですよね。

はい。DeNAが今後社会をこんなふうに面白く変えていくんだ、と発信したいですね。横浜DeNAベイスターズがよい例ですが、スポーツをきっかけに、社会課題解決や都市空間などへも領域を広げ、地域のソフトインフラになっています。川崎ブレイブサンダースSC相模原においても、スポーツという切り口で、子供から大人までワクワクする街づくりを自治体と共に盛り上げていっています。

ーー岡村さんが社外に誇れる「DeNAのよいところ」って何でしょうか。

行動指針であり、DeNAで働くメンバー共有の価値観「DeNA Quality」でそれを表現しているのかもしれませんが、「誠実さ」だと思ってます。会社の論理とかではなく、一人ひとりが、本当に真面目に誠実に仕事をしている。しかもそれがピラミッド型ではなくて、本当にフラットで、それぞれが個性があるのが素晴らしい。

総務省にいた時からそう思っていましたが、こんな社風の会社はあまりないですね。ピラミッド型の組織だったら機械的に進むことが、DeNAではそう簡単にはいかない(笑)。だからこそ、その個々が「こと」に向かって動くととてつもない力を発揮するんですね。

ーーそれは一方で、みんながフラットに意見を言い合うことで、プロセスに時間がかかりスピード感を削いでしまうこともありえませんか?

確かに、最初は逆に時間がかかって非効率な局面が出てくることもあるでしょう。しかし、よりコアな部分でコミュニケーションが形成されてくれば、そのプロセスはより早く充実したものになると思います。

新しい時代を牽引していくんだという思いを、DeNAのすべてのメンバーに持ってもらいたい。「この世の中を支えるのは、こういう企業なんだ」と証明していきたい。なので、失敗を恐れずに挑戦して欲しい。誠実に「こと」に向かえば、失敗したって挽回できると思っています。

ーー最後に、岡村さん個人として、今面白いと思っていること、目標にしたいことがありましたら教えてください。

今はゴルフですね(笑)。これまでスポーツには縁がなかったのですが、球団の社長になった時にゴルフを始めました。それが予想以上に面白くて、機会を見つけてはいろいろなメンバーを誘ってコースに出ています。ゴルフって、自分と向き合うスポーツで、成功も失敗も全部自分に返ってきますよね。それなのに一人でプレーしてもつまらなくて、仲間と一緒だから楽しい。人の生き方に似てると思っています。

あと、若い頃から変わらない趣味と言えるのは読書ですね。歴史書、美術書、哲学書などさまざまなジャンルの本を手にとりますが、特に歴史を愛しています。歴史から学べることはたくさんありますが、一つは文化ですよね。私は人間に彩りを与えるモノが文化だと思ってるので、そこへの興味関心を失わずにしっかり時間を割くことはしたい。それが世の中を俯瞰的に眺められる大きな基盤になると思っています。

岡村 信悟

 

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。
※本インタビュー・撮影は、政府公表のガイドラインに基づいた新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに沿って実施しています。

 

執筆・編集:フルスイング編集部 撮影:石津 大助

 

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