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20.10.07

世の中の働き方をお客様と一緒に改革する。シニアマネージャー×新卒1年目の挑戦

ロボットの力で、世のデスクワークを自動化するRPA(Robotic Process Automation)。2020年4月にDeNAからオリジナルのRPA『Coopel(クーペル)』(以下、『Coopel』)がリリースされました。

実はこのサービス、DeNA歴13年のシニアマネージャーと新卒1年目の社員がタッグを組んでカスタマーサクセスや営業のマネジメントを行っています。

今回はロボットワークス事業推進室で『Coopel』のカスタマーサクセスを担当する佐久間 亮(さくま りょう)と、20年新卒ながら営業責任者を務める綱島 将人(つなしま まさと)にインタビュー。誕生秘話、そして『Coopel』が開けるいくつかの風穴について聞きました。

BtoCサービスに強いDeNAが「RPA」を手掛けた理由

――まずは『Coopel』と他のRPAとの違いについて教えていただけますか。

佐久間 亮
▲事業戦略統括部ロボットワークス事業推進室 カスタマーサクセスリーダー 佐久間 亮(さくま りょう)
2008年にDeNAに新卒入社し複数の事業の立ち上げに参画した後、2016年に大手人材系企業に転職。その後わずか9ヶ月でDeNAに復帰し、現在は『Coopel』のカスタマーサクセスリーダーとして、お客様の成功に全力コミット中。

佐久間 亮(以下、佐久間):一言で言うと対象としているユーザーさん、それ故に使われ方が大きく異なると考えています。

――対象ユーザー、ですか?

佐久間:はい。ご存知のとおり、RPAはロボット的なプログラムを走らせることで、人の手で行う事務的な業務を自動化するツールです。人間に代わって24時間365日動いてくれるので、業務効率は驚くほど高まり、正確さも申し分ありません。

ただ、これまでのRPAツールのほとんどが「中央集権型」の自動化のプロセスを前提としているように感じていました。というのも、導入も運用も、専門的なITスキルがないと、難しい局面が出てくるためです。

そのため、導入企業のシステム管理部門の担当者が、総務や人事、営業などといった現場の業務を棚卸しし、それらをまとめ、自動化するプログラムを作成後にようやく現場へ降りていく、という流れがスタンダードでした。

――自動化するまでが一大プロジェクトになってしまうわけですね。

綱島 将人(以下、綱島):そうです。だから導入には大きなコストと時間がかかりますし、ツール一つとっても高額で、現場が使うにも長時間の講習が必要となりハードルが高かった。

結果として、比較的規模の大きい企業や、複数名で長時間実施されるような大規模な業務に対してでないと導入しづらいという課題があったんです。

綱島 将人
▲渉外統括本部 ビジネスアライアンス二部 『Coopel』営業責任者 綱島 将人(つなしま まさと)
2020年4月にDeNAに新卒入社。学生時代は管理型の学習塾を経営。2019年6月よりインターンとしてDeNAに入社し、『Coopel』のプロジェクトにも参画する。2020年5月より『Coopel』の営業責任者を務める。

佐久間:そう。けれど、『Coopel』はまず、非エンジニアの方でも自分の業務を自ら自動化できる、つまりシステムを利用する業務部門のユーザーがシステムの構築や運用管理することを大前提に設計しています。

普段、WebブラウザやExcel、その他一般的なクラウドサービスを使う現場の方たちが、「毎日やっているけれど、この入力作業面倒だな」とか「調べる時間がもったいないな」といった単純業務をRPAに任せて、それぞれの現場の業務効率を上げていくわけです。

――導入のコストもハードルも低い。だから会社の規模に関わらず無理なく導入していただけると。それにしても月額5,400円(税別)の低価格もインパクトがあります。

綱島:それも先の対象ユーザーから導き出した、できるだけ多くの方の仕事を自動化し、単純作業を効率化していただきたいためです。最初の1ヶ月は無料で、2ヶ月目からアカウント1つに対して月5,400円(税別)の定額になります。価格を抑えることにより、今までRPAの自動化対象になりえなかった、毎日の10分間の細かい作業も、『Coopel』なら自動化対象になります。

月額5,400円(税別)であれば、月数時間の業務を自動化することに対する投資対効果も説明できて、自動化を検討している担当者にとっても導入しやすいのではないでしょうか。

――しかし、SaaSなどビジネスツールを手がけるイメージがないDeNAが、なぜ「誰でも使いやすい」ツールをつくることができたのでしょう?

佐久間:逆ですね。「DeNAがなぜ?」というより、エンドユーザーの方々に向けたBtoCサービス経験が豊富な「DeNAだからこそできた」と言えます。

 

2つのノウハウで、エンジニアじゃなくても使えるツールに

Coopel

――DeNAだからこそできた、とはどういうことでしょう?

佐久間:たとえばDeNAが得意とするゲーム事業は「老若男女が感覚的に、気持ちよく使える優れたUI」が不可欠です。また、多くの学校で子どもたちに、楽しくプログラミングに触れてほしいとの想いから生まれた、小学生向けプログラミング学習アプリ『プログラミングゼミ』を提供しています。それはRPAの扱いやすいUIにも通じる要素があります。

また、ビジネスツールはサクサク動かずとも「ガマンする」のがデフォルトになっていますが、『Coopel』はソーシャルゲームなどで至上命令とされている「落ちないこと」「サクサク動くこと」を重視して開発しています。

――なるほど。ゲームや『プログラミングゼミ』のノウハウを参考にして、それをビジネスパーソン向けにも転用させていると。

綱島:これが本当に簡単で、RPA経験はなく非エンジニアである私でも数時間触っただけで一通りの操作をできるようになりました。実際に、自動化したいと考えた5つの業務のシナリオ(※)をつくって、現在『Coopel』で自動化させています。

※……ロボットの動作内容を定義する手順書のこと。『Coopel』では「シナリオ」と呼んでいる。

営業担当として、無料でお試しいただく最初のフェーズでお客様にプレゼンさせてもらう機会も多いのですが、『Coopel』の画面をお見せするとまずわかりやすいUIと操作性の良さを実感いただけます。

またお客様との面談の際、自動化したい業務の内容を伺いながら同時進行で『Coopel』でシナリオを設定し、終了時に実際の動きを見ていただくと、「もうできたの?」と驚かれることも多いですね。

――それくらい使いやすいということですね。ちなみに今はどんな業種、職種の方々に多く導入されているのでしょう?

佐久間:業種は本当に多様です。職種もそうで、たとえば経理の方が月初の請求書処理をすべて自動化させていたり、労務担当の方が勤怠管理の催促メールを自動化させていたり。バックエンドの事務業務がやはり多いですね。

あと意外と多いのは人事、採用関連業務の自動化です。「採用メディアからエントリーの情報をとって採用管理用のソフトにデータを入力し、面接官に面接日程を連絡……と、選考プロセスの工程管理を『Coopel』がしっかりフォローしてくれている」というお客様の声をよくいただいています。

Coopel
▲採用情報の通知自動化例。月間20時間の作業負担を軽減。経理・監査、総務から営業、マーケティングと利用シーンは多岐に渡る。

綱島:フロントエンドのほうでもあります。営業担当の方が、クライアントや業界領域のニュースやプレスリリースを毎日ウェブでチェックするのを『Coopel』で自動化し、自分のSlackに通知してくれるシナリオをつくって導入していたりもします。

あと既存ツールの価格やエンジニアスキルなどのハードルの高さから「RPAを入れるのは無理」とあきらめていた方々が興味深く導入してくださっているのは、本当に嬉しいですね。

――なるほど。ところで、現在カスタマーサクセスを担当する佐久間さんですが、もともとこの『Coopel』はどのような経緯でできたんですか?

佐久間:もともとは社内の「インキュベーション・プログラム」から生まれた実験的な新規事業だったんですよ。

 

出戻りだから見えた、「職業人生」の課題

――『Coopel』はどのような経緯で企画されていったのでしょう?

佐久間:原点は私自身が「仕事が好き」ということなんですが。

――おお。「仕事が好き」(笑)。

佐久間 亮

佐久間:はい(笑)。私は新卒でDeNAに入社して、当時はWeb小説投稿サイトのプロダクトオーナーなどをしていたんですね。仕事が本当に面白くて、毎日会社に行くのが楽しくて仕方がなかった。なぜ自分がそこまで仕事が楽しくて、好きかというと、「マッチングが良かった」ということに尽きると思ったんです。会社と自分のマッチングですね。

おこがましいですが、次第に自分のように「いいマッチングによって幸せな職業人生を送れる人を増やしたい」と思うようになって。そこで、一度DeNAをやめて、就職・転職支援も行っている大手人材系企業に入ったんです。

――出戻りした理由は?

佐久間:それが『Coopel』につながるんです。前職にいたとき、取引先の各社の採用担当の方々が日常業務に追われて、時間を割くべき業務に十分な時間を持ちにくい状況を目の当たりにして……。

私が思い描いた“いいマッチングを増やす”には、どんな解があるかと考えた際に、
「DeNAなら使い勝手の良いサービスをつくって提供することができるのではないか」とぼんやり考え始めて、「多くの人に素敵な職業人生を」というライフワークを実現するために、DeNAに出戻ったというわけです。2017年の4月に。

――ある種、『Coopel』をつくるために戻ったわけですね。

佐久間:はい。ただ人事系のプロダクトもBtoB向けのツールも当時のDeNAはまったく遠い存在。なので、インキュベーションプログラムとして提案して、一緒につくりあげてくれるエンジニアを探しつつ粛々と準備していたときに、社内で「RPAを手がけよう」と声がかかり。そのまま社内副業のようなスタイルで立ち上げ、今年の4月にローンチしたというわけです。

――そして今はカスタマーサクセスを手がけています。具体的にはどのような役割なのでしょう?またなぜその持ち場を?

佐久間:まず導入していただいた方々に、しっかりと『Coopel』の価値を実感してもらい、使い方のフォローや利用の促進をするのが主な役割の一つです。

またリーンスタートアップ的なスタイルで立ち上げたサービスなので、使っていただいている方々の意見からインサイトを導き、サービスやツールとしてのクオリティを上げていくにはお客様とのやりとりはとても大切です。それで自らそのポジションをやらせてもらっているという面もありますね。

――ここでいうインサイトというのは例えばどういうものになるのでしょう?

佐久間:最もわかりやすいのは自動化に関するノウハウです。『Coopel』を使って自動化するための作業の流れは、ユーザーさんと対話するほど知見として溜まっていきます。そのシナリオをチームやプロジェクトで共有することでご案内の精度も上がっていく。また、必要な機能の不足もご案内の中で得られることが多いです。ユーザーの方々が増えれば増えるほど、ツール・サービスの質が高まる仕組みともいえます。

――なるほど。一方の綱島さんは『Coopel』の営業担当を統括している責任者です。けれど、まだ入社1年目なんですよね。

綱島:はい(笑)。ただ昨年からインターンで渉外統括本部にいたので、自分としては2年目というイメージです。

――また学生時代はすでに起業して、教育事業をされていたとか。

綱島:そうですね。結果にコミットする管理スタイルの学習塾をしていました。私はもう退きましたが、共同経営者が引き継いで今も続いています。

――なぜ起業したビジネスから離れ、DeNAに新卒入社を?

綱島 将人

綱島:立ち上げた事業は正直、粗利率も高いビジネスで、事業も順風満帆でした。ただ、10年後、20年後を考えたときに、たとえそれで収入が増えたとしても、「満足できなさそうだな」と思ったんです。お金を稼ぐだけじゃなく、人生をかけて大きな事業に、社会にインパクトを残せるようなことをやりたい、とむしろ感じて。

そこで若いうちから一気通貫で仕事を任せられ、かつ社会課題の解決に向けた事業を次々と手がけるDeNAで、それを成し遂げたいと考えたんです。

――そういう意味では、『Coopel』を広めていく今の事業は綱島さんのWillにつながっていますか?

綱島:まさに願いどおりのことを任せてもらっている感はあります。働き方改革につながる、仕事の効率化を手助けできる。これまでRPA導入をあきらめていた方々にも届けられるわけですからね。

佐久間:本当におもしろい挑戦ができていると感じます。今はユーザーの皆様としっかりと対話してご要望を頂戴し、それを機能として落とし込んでプロダクト価値を高めているフェーズです。

日々のお客様の反応からも正しく価値をご提供できているという手ごたえがあり、『Coopel』で自動化できる業務の幅が広がっている実感もあります。将来的には、日本のあらゆる業務で働き方改革ができるようにしていきたいですね。

綱島:そうですよね。サービスの磨き上げと、世の中の働き方改革をお客様と一緒につくり上げている。視座の高い醍醐味を感じています。

――今後、『Coopel』でどのような未来を築いていきたいですか?

佐久間:今は私たちがシナリオテンプレートを吸い上げてまとめていますが、近い将来はユーザーさん同士で共有して磨き上げていくようなプラットフォームができたらいいなと思っています。

さらにそうしたシステムにDeNAが得意とするAIも載せていく。そして単純作業をどんどん自動化していき、人間が本当にやるべきおもしろい仕事、やりたい挑戦に集中できる。そんな世の中をつくる一助になれればと考えています。

綱島:同感ですね。あと私はこの『Coopel』を皮切りにDeNAがもっともっとtoB向け事業に進出していくことを実現させたい。

もともとDeNAってマジメな会社なので、個人的にはtoB事業に向いていると思っているんですね。それがもう一つの収益の柱になるようなことになれば、日本の多くの産業にとってプラスになることにも通じるはずです。

 

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

 

執筆:箱田 高樹 編集:フルスイング編集部 Zoom撮影:内田 麻美

 

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