次世代エンジニアへのメッセージ|BIT VALLEY 2020 Kickoff CTOスペシャルセッションレポート | フルスイング - DeNA

DeNAの「人」と「働き方」の"今"を届ける。

CULTURE

20.08.11

次世代エンジニアへのメッセージ|BIT VALLEY 2020 Kickoff CTOスペシャルセッションレポート

今年で3回目を迎えるテックカンファレンス「BIT VALLEY 2020」。コロナ禍で高まる「新しい生活様式」の普及に向けてITの利活用がより一層求められる中、今回は「次世代オンライン会議~次の時代を切り拓くテクノロジーの祭典~」をテーマにオンラインでセッションを展開。学生や若手エンジニアをはじめ次世代を担う人材に向けて、今現場で起きている技術革新などを紹介し、IT業界で働くことの魅力や意義を伝えます。

2020年7月22日、9月9日〜12日の「BIT VALLEY WEEK」に先駆け、主催4社のCTOによるセッション「New Normal~コロナ禍を機に起きた変化と未来のわたし達~」が行われました。本記事では、セッションで語られたBIT VALLEY主催4社のコロナ対応と、技術トップから見たwith/afterコロナの働き方やキャリアについてのセッションの模様をお届けします。

各社リモートワークを推奨。新型コロナ対応とその影響について

GMOペパボ 栗林 健太郎氏(以下、GMOペパボ栗林):今日は「New Normal~コロナ禍を機に起きた変化と未来のわたし達~」のテーマで、withコロナ、またその後IT業界がどのように発展していくのか、またエンジニアのキャリアや働き方はどう変化していくのかをこのセッションを通じて各CTOの方から引き出していきたいと思います。

早速ですが、この3〜4ヶ月、コロナ禍における皆さんの会社の状況を聞かせてください。

ディー・エヌ・エー 小林 篤(以下、DeNA小林):DeNAでは当初、各本部単位で動きをとりながら、徐々に全体での方針を整えていきました。私は主にシステム本部を見ていますが、2月に東京で感染者数が増えてきたタイミングで、メンバーには「基本、出社しないように」と連絡をしてリモートワークに切り替えました。

会社全体としても2月に新型コロナウィルス対策本部が立ち上がり、3月頭から積極的にリモートワークを推奨していて、渋谷本社の出社率は現在まで10%以下で推移しています。現時点で生産性が落ちるようなことはなく、事業としては順調だと思っています。

サイバーエージェント 長瀬 慶重氏(以下、CA長瀬):サイバーエージェントは4月にフルリモートに切り替え、緊急事態宣言が解除された後に一度全員で出社しました。現在は週2回のリモートデイとオフィス出社を併用する形をとっています。僕らもDeNAさんと同様に、基本的にはパフォーマンスや個人のメンタルが落ちることはなく、良いコンディションで仕事ができていると思っています(※感染者が増加していることを受け、7月27日週から再びリモート勤務を原則としています)。

ミクシィ 村瀬 龍馬氏(以下、ミクシィ村瀬):ミクシィも4月から原則、全社リモートで動いています。書類の関係などで一部出社した人たちもいましたが、99%はリモートでやれました。成果に関して評価するのはこれからだと思いますが、これを機に、オンラインを活かして新しい採用や育成の方法を模索できたらと思っています。

7月はプロジェクトやプロダクトによって出社のタイミングを各自で決めてもらい、週2回は出社して、あとはリモートでもOK、という状態にしています。状況を見つつ、目の前にあるものに対してどう柔軟に動いていくかが次の課題ですね(※感染者数の増加を受けて、8月は週4日のリモートワークを推奨しています)。

GMOあおぞらネット銀行 矢上聡洋氏(以下、GMOあおぞら矢上):GMOあおぞらネット銀行は、当初こそ「銀行なのにリモートワーク?」という雰囲気もあったのですが、GMOインターネットグループ全体がコロナ禍の対応が早かったこと、またもともとシステム開発やメンテナンスをやっている人たちはリモートでできるインフラをつくっていたこともあり、緊急事態宣言発令時には一部のどうしても出社しないといけない職種を除くと、基本的には在宅勤務が実現できました。今も週2~3日程度は在宅勤務を継続しています。

GMOペパボ栗林:皆さん基本的にコロナ禍以前はオフィスで仕事をしていたのが、この状況にきちんと対応されている、せざるを得なかったということですね。一つ質問したいんですが、リモートに切り替えた期間、生産性は上がりましたか?もしくは下がったのか、変わらないのか。

CA長瀬:弊社は月に1度社内でアンケートを取っているんですが「生産性が上がった」という回答が多いですね。電車の移動時間がない、会議のために移動する手間と時間が減った、などの理由からパフォーマンスが向上したという声がとても多かったですね。

GMOペパボ栗林:他の3社はどうですか?

ミクシィ村瀬:生産性の話はこれから判断の時期に入ってくると感じています。エンジニア視点でいうと、成果としては今までと変わらないですね。

GMOペパボ栗林:なるほど。ではそのへんも踏まえながら最初のトピックに入っていきましょう。

With/Afterコロナでどう変化する?若手エンジニアに伝えたい4つのこと

TOPICS 1:ITのトレンド変化

GMOペパボ栗林:働き方に関しては確実に「こんなに変わるのか」というくらい変わらざるを得なかったと思うのですが、ITのトレンドに関してはどうでしょうか。技術や事業、ITに対する世間の需要など、変わったところはありましたか?

DeNA小林:一つ例を上げると、DeNAは球団を持っていますが、これまでは「野球ファンの皆さんが球場に来てその場を楽しむ」が一般的な楽しみ方でした。しかしコロナ禍によってこれまでのように球場で楽しんでいただくことは現状では難しい。であれば、どう野球を楽しむか、日を追うごとに手法も多様になってきていると感じています。

現在横浜DeNAベイスターズでは、配信をうまく活用することで、選手たちにもファンが選手のプレーを見て盛り上がっている様子を伝えています。選手とファンをつなぐ、そうした双方向のやり取りをITの技術を使って実現する、そこがより加速してきたのだと感じています。

GMOペパボ栗林:同じ会社の事業といっても、以前はIT側とリアル側で分かれていたのがかなり急速に融合してきた、というイメージでしょうか。

DeNA小林:元々連携はあって、5GやVRを活用していきたいよねという検討はもちろん進めていました。それが時代の要請や状況の変化によって一気に加速した感覚があります。

GMOペパボ栗林:コロナ禍になって「この先何年かで実現させよう・させなければいけない」と言っていたことが数年早回しになった、という話は結構聞きますよね。そのへんは銀行さんだとどうですか?

GMOあおぞら矢上:いちばんは、ハンコレスじゃないですかね。

GMOペパボ栗林:なるほど(笑)。

GMOあおぞら矢上:GMOインターネットグループはこの4月に、グループ全体でハンコレスを宣言しました(詳しくはこちら)。技術革新が加速したことを、肌で感じています。もう一つは、銀行のオープンAPIについて。物理的に動いて資金移動させることが困難になってきていることもあり、銀行のオープンAPIの積極利用が促進されていきつつあると感じています。

GMOペパボ栗林:技術革新が加速して、そのなかで揉まれる局面もありつつ、そういった加速の流れをつくっていくインフラの需要が高まっているんですね。サイバーさんはどうですか?

CA長瀬:サイバーエージェントは創業以来「変化対応力」を一つの武器に経営を行ってきました。僕らの経営においては伝統的な「あした会議」という会議がありますが、これを3月にオンラインで行い、変化に対して皆で悩んだことは印象的だったと思います。

今回の「あした会議」では、世の中の変化を受けて、新規事業の創出と社内制度を大きく見直す機会を設けました。そこでは27案の提案があり、16の決議が通りました。エンタメ系や薬局系のDX事業、広告など、さまざまな新規事業がこの4〜5月に一気に立ち上がっています。

GMOペパボ栗林:大きな変化が来たと経営陣で判断され、トップダウン式で、DXなどのキーワードを持って経営判断して進められたんですね。

CA長瀬:過去を見渡してみても、今回の件はスマホシフトと同じくらい大きな社会変化だと考えています。

GMOペパボ栗林:ミクシィさんはどうでしょう?

ミクシィ村瀬:バスケットボールのBリーグ千葉ジェッツなど、オフラインでやらなければならないことは改めて見せ方やファンの方々が楽しめる仕掛けを考えています。私たちはコミュニケーションの会社であり、友達や家族と集まってゲームをしたりエンターテインメントを楽しんだりすることは重要だと考えているからです。

会社としてはサイバーさんと同じく、コロナ禍による変化はスマホシフトと同じくらいの変化だと考えています。コミュニケーションのあり方を再定義しなければならない。今まで考えていなかったことに挑戦しなければいけませんし、むしろ「なぜ今まで考えていなかったんだろう?」という部分もあります。ハンコもそうですよね。なぜ今までやれなかったのか、コロナ禍がなければやれないままだったのか。

GMOペパボ栗林:お二人ともに「スマホシフト並の変化」とおっしゃいましたが、スマホシフトはこの業界にとっては相当に大きな変化でした。我々の業界はコロナ禍をかなり大きなインパクトだと受け止めている、ということですね。

 

TOPICS 2:オンボーディング

GMOペパボ栗林:村瀬さんがコミュニケーションの話をしてくれましたが、次は「オンボーディング」というトピックについて話したいと思います。採用した後にどうやって会社になじんでいくかという話だと思いますが、そもそも論として、コロナ禍になってから皆さん、採用はどうしていますか?

DeNA小林:面接も、アトラクトも、基本的にすべてオンラインでやっています。

GMOペパボ栗林:リアルでは全然会わないですか?

DeNA小林:はい。新卒エンジニアの最終面接は私が担当していますが、学生さんの健康や安全を最優先に、すべてオンラインでコミュニケーションして決めています。

GMOあおぞら矢上:面接については、当社も基本的にはオンラインですね。オンボーディングでいうと難しいところがあると思いますが、当社の場合、初日だけ出社してそれ以降はリモートワークでやってもらっています。とはいえ、いきなりリモートではお互いに馴染みがないこともあるので、ラウンドテーブル形式で他の会議に出席したり、面談やチーム会議の回数を増やしたり、コロナ禍以前よりもコミュニケーションの頻度を増やすようにしています。もちろんすべてオンラインでの話ではありますが。

GMOペパボ栗林:面接はオンラインでもできるけど、その後のコミュニケーションは工夫が必要ということでしょうか。そのへんのところサイバーさんはいろんなことをやっていそうなイメージがあります。

CA長瀬:僕らも、人間関係を構築していくこと自体の難しさには直面しています。現段階では決定打となる取り組みまでには至っていませんが、さまざまな形で人の接点を増やし、気軽に話せる関係性づくりやアウトプットを吐き出す機会を意図的に増やそうと試行錯誤しています。

GMOペパボ栗林:コミュニケーションを意図的に増やしていくことが必要なんですね。ミクシィさんはどうでしょう。

ミクシィ村瀬:よりいっそう意識して「書く」ようにしています。ドキュメンテーションの強化ですね。基本的にはテキストコミュニケーションがこれからメインになっていくこと、あるいは1on1をより丁寧にやる、といったところに焦点が当たっていると思います。

GMOペパボ栗林:今まではオフィスにいれば話そうと思えば話せたのがなかなかできなくなりました。だからドキュメントにしっかり落とし込むことが重要になってきたんですね。働き方のスタイルについてDeNAさんは意識されていることはありますか?

DeNA小林:我々も同じくドキュメンテーションは今まで以上に丁寧にやろうと話をしています。これまでのコミュニケーションでは、会話で行間を埋めたり補足をしたりすることができました。そういうことができなくなって、伝えるための時間の使い方が変化してきているとは感じます。

GMOペパボ栗林:業務の面ではそれである程度回るとして、たとえば仕事後に飲みに行くとか、そういうのもある種のオンボーディングの一つだと思うのですが、そのあたりはどうでしょうか。

DeNA小林:各社さんやられていると思いますが、オンライン飲みは結構な頻度で開催されています。中には「オンライン飲みはしご」をしている人もいたりして、皆どうつながりを持つか、いろいろと工夫しながらコミュニケーションを重ねていっていますね。

GMOペパボ栗林:銀行さんもオンライン飲みはするのでしょうか?

GMOあおぞら矢上:会議後に仕切り直して飲み始める、ということもあります(笑)。コミュニケーションの一環として、オンライン飲みを採用している部分はありますね。

GMOペパボ栗林:オンライン面接で採用し、入社してもそれほど直接会うわけではなく、充実したドキュメンテーションに基づいて仕事を覚えていく。一方で、もう少しパーソナルな関係についてはオンライン飲みなどで構築していく。それが「New Normal」なんでしょうね。この先どうなるかはわからないけれど、しばらくはこの状況が続きそうです。

 

TOPICS 3:リモート時代のキャリア

GMOペパボ栗林:次のトピックは「リモート時代のキャリア」です。ここからは、コロナ前とコロナ後でキャリアが変わってくるのかどうかを議論したいと思います。

当社では、4月に入った新卒は「リモートネイティブ」と呼ばれていて、最初からずっとリモートなわけです。新しく入ってきた人のこれからのキャリアは変わるのか、変わらないのか。サイバーさんはどう考えられていますか?

CA長瀬:世の中一般的には、成果を見える化して評価をしていく、あるいはそういう評価制度に変えていく会社さんが多い流れですよね。サイバーエージェントも基本的には裁量労働でやってはいるんですが、最近感じるのは、個人のタグ付けの重要性です。

自分に何ができるのか、どういうところに強みがあるのか。もっと言えば、きちっとセルフマネジメントができて期日通りに成果を出すことが当たり前に求められるのがリモート時代なのではないかと思います。もう一つが、オンラインで自分をアピールできる機会が増えるので、結果的には、副業も含めて成長する機会やキャリアを描きやすい環境は急速に増えていると思います。

GMOペパボ栗林:物事をちゃんと説明する機会はこれまでも当然あったけれど、よりそういった面が重要視されていく、あるいは見えやすくなっていくということですね。それによって自分の力を発揮できる場が増えていく。そうした流れに積極的に乗ることができればキャリアも良くなるだろうということが見えてきた、という話ですね。ミクシィさんはいかがですか?

ミクシィ村瀬:世界各国のイベントがどんどんオンライン化しているので、インプットの量が増えると思うんです。うまく情報収集して自分に繋げられるようになればさらに強いスペシャリストになれると思います。長瀬さんがおっしゃったように、個人個人で何ができるかを示すアウトプットの強化は今後必要だし、それができれば東京に暮らさなくていいわけで、仕事を得るチャンスが増えてくるのかもしれないと思います。

ただ、それは「仕事を得る」ことであり、生活のためのことであるので、キャリアという意味で自分の目指す会社にどう入っていくかは、もう少し先を見て採用フローがどう変わっていくかを調べながら考える必要があるとは思います。これが何の話かというと、外資に入りたい人や海外に行きたい人はそれができない状況にあるので、戦術を変えていかなければいけないということです。

GMOペパボ栗林:確かにその視点は考えるべきだと思います。国内的にはフルリモートになればどこにいても仕事はできますが、国外を目指すキャリアの人もいるわけで、ビザが下りない、そもそも渡航できないなどいろいろな問題がありますよね。コロナ禍のキャリアという点で、DeNAさんはどうでしょう?会社としてキャリア支援や育成の面でやり始めたことはありますか?

DeNA小林:元々エンジニアが学ぶための支援は行っていて、副業も以前から解禁していたんですが、現在は働き方の多様性がかなり大きく変わってきていると思っています。というのも、時間を自由に使えるようになってきたからです。その時間を自分に投資するのか、仕事をするのか、プライベートに使うのか。

GMOペパボ栗林:銀行のエンジニアのキャリアはどうですか?

GMOあおぞら矢上:アウトプット指向な評価制度や勤務形態にできないかという議論はしています。当社ならではの観点でいうと、エンジニアをやりながらビジネスモデリングができる、といった具合に両建てでスキルアップしていくことができると思います。

GMOペパボ栗林:皆さんそれぞれ共通しているのは、時間や自由度が増えてきた中、それをどう活かすかは本人次第でもあるし、会社としてもどう支援できるかを検討していることだと感じました。一方、成果についてマネジメント視点からはどう見ていますか?あるいは見えなくなってきた、などの困りごとはありますか?

CA長瀬:これまで以上に目標設定の重要度が上がってきたと思います。エンジニア、ビジネス、デザイン関係なく、どういう成果を出すべきかきちんとすり合わせをすることが必要ですよね。目標設定の仕方についてはオンラインで何度も研修をやっています。

ミクシィ村瀬:今まで何を見て成果と評価していたのか、改めて考える機会になりましたよね。余計なものが見えなくなったおかげで成果だけを見ることができるようになったのかもしれないとは思います。「あいつYouTubeばっかり見てるぞ」みたいなことって、今は誰も見えないじゃないですか(笑)。だから逆に言うと、今はその人がちゃんと成果を出しているかどうかだけが見えている。私としてはマネジメントが本質に集中できるという意味で、今はすごくやりやすく感じています。

GMOペパボ栗林:そういう良い面もありますよね。その一方、「フルリモートになってマネージャーはより大変になったのではないか、マネジメントはどう変わったのか」という意見もあります。

DeNA小林:たとえば、ミーティングから戻ってきたメンバーを見て雰囲気を察し、何かありそうだったら声をかける、ということはできなくなりました。フルリモートだと空気を察することができないんですね。1on1を丁寧にやることの重要性が上がっているのはまさにそういった理由による部分が大きいと思いますが、マネージャーの負荷は上がるだろうと思っています。

GMOペパボ栗林:とにかくマネージャーの会議が増えていますよね。会議のために移動する必要がないから、トイレに行く以外は一日中びっしり会議を入れている人も多いと聞きます。それはそれでケアが必要かもしれませんね。

 

TOPICS 4:エンジニアが挑戦できる環境

GMOペパボ栗林:では最後に、「エンジニアが挑戦できる環境」というテーマなんですが、コロナ禍の中で、今そして今後の状況も見据えて、これからエンジニアがチャレンジしていく上で大事なことを皆さんにそれぞれ一言ずついただいて、このセッションを締めようと思います。

GMOあおぞら矢上:ぜひ、前例がないことにチャレンジしていただきたいですね。ゼロからイチを生み出すことが大事だと思います。前例のあることはほとんど機械学習で代行できます。人間にできるのは、前例にないことをつくること。それはエンジニアに限らず、ビジネスをやっている人全員に求められることかもしれません。

GMOペパボ栗林:コロナの影響があるなしに限らずどんどんチャレンジして新しいものをつくるのが人間のやることであり、それを一人ひとりが追求していくべきだという話ですね。一方で、ある意味ではコロナ禍だからこその反響でDX等を進める取り組みが加速しているとも思うので、その中でチャレンジしていくこともあるのかなと感じました。

CA長瀬:withコロナになってより個人がフォーカスされる時代になった中、僕らは会社のコンセプトとして「チーム・サイバーエージェント」を掲げています。具体的には、ピープルマネジメントの分散をとにかく積極的に行っていて、人の面倒を見る、人を導いていく人材を増やしていこうとしています。1000人のエンジニアのうち200人くらいはそのような人材にしていきたい。そうすることで、組織としてきちっとエンジニアが恩恵を受ける環境をつくっていきたいと考えています。

GMOペパボ栗林:個人の裁量や能力を発揮する機会が増えてきた中で、とはいえ個人だけに任せるのではなく、会社としても支援をすることでお互いこの状況で成長できるような環境をつくっていっているというお話ですね。ミクシィさんはいかがですか?

ミクシィ村瀬:どの業界でも試行錯誤していると思いますが、端的に言えば、現在は行動した者勝ちの社会になっています。だから、何でもいいから手を出して飛び出して皆を巻き込み、1人ではできないことをチームでやっていく。そうするとこの時代のコミュニケーションスキルやマネジメントスキルが身についてくるのかなと思っています。

一方で個人の話になると、セルフコンパッションも大事になってくると思っていて。働く場所や時間を選べるということは、逆に言うと、働く場所や時間を選ばなければならない。自分への負担にもちゃんと気付いてあげて、休みと仕事と自分に向き合う時間をしっかりと取ることができれば、エンジニアとしても人としても将来幸せになれるんじゃないかと思います。

DeNA小林:エンジニア個人として今やれることを私自身の経験から振り返ってみると、リモートワークとオープンソースの取り組みは似ていると思うんです。目の前にいない人とやり取りしながら一つのものをつくっていくことを、今、多くの人が何気に経験している。個人的には、もっと多くのエンジニアがオープンソースに関わっていろんなプロダクト開発に参加してほしいと思っています。

「ワーク・フロム・ホーム」という言葉がありますが私は「ワーク・フロム・エニウェア」だと思っていて、どこにいても何にでも参加できる時代なので、そういう可能性を最大限に活かしていろんな挑戦をしてほしいと思いますね。これは多くの若手エンジニアに対して思っていることです。

GMOペパボ栗林:この状況を活かして会社の事業だけでなくOSSの活動などに取り組む、あるいは働く場所の自由度を活かしてエンジニアとしての活動を広げていく、という話ですね。時間が来たので終わりにしますが、「New Normal~コロナ禍を機におきた変化と未来のわたし達~」 というタイトルで開催されたBIT VALLEY主催4社のCTOによる今日のお話が、皆さんの今後のキャリアを考える上で何かしらヒントになれば幸いです。ご視聴ありがとうございました。

まとめ

コロナ禍によって生活様式が一変し、キャリアや働き方に対しての考え方も大きく変化する中で開催された本セッション。

無駄を省き時間を有効活用しながら生産性を上げ、さらに「個」として「チーム」として強くなるために、どんな視野を持って挑戦を続けていくのがよいか。「New Normal」と言われる時代を楽しく生き抜くための戦術が、会話の随所に散りばめられていました。

9月9日〜12日に開催予定の「BIT VALLEY WEEK」詳細はこちらからご確認ください。

 

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

 

写真提供:BIT VALLEY 2020実行委員会 執筆:山田宗太朗 編集:フルスイング編集部

 

■こちらの記事も読まれています
一歩踏み出すことに軽やかであれ!ーーITトップ企業3社が考えるこれからのモノづくり
地方学生の情報格差をなくしたい。サイバーエージェント、GMO、ミクシィ、DeNAが「BIT VALLEY 2018」に込めた想い

 

2021年DeNA新卒採用エントリー受付中です
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Tag

タグをすべて表示する