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CULTURE

20.03.17

何事も、淡々とやり切る姉御肌の調整役。周囲も認める「推進力」の源とは

プロジェクトベースで働くことの価値や面白さ、参画する上で大切な要素を、「Blue Star Project(ブルースタープロジェクト)」のリーダー・西村 真陽(にしむら まさや)との対談を通して探る本連載。

子宮頸がんから女性を守るための検査薬を提供するロシュ ・ダイアグノスティックス(以下、ロシュ社)と共同でスタートしたBlue Star Projectは、横浜市をモデル地区として2019年に啓発活動を開始。2020年1月にその第1弾を終え、現在第2弾に向けて準備を進めています。

第2回の対談相手は、本プロジェクトで横浜市や横浜DeNAベイスターズ(以下、ベイスターズ)との渉外を担当するスポーツ事業本部所属の阿部 茉由子(あべ まゆこ)。普段はDeNAの各サービスとスポーツ事業とのコラボレーションの橋渡し役を担う阿部に、Blue Star Projectはどう映ったのでしょうか。彼女のプロジェクトストーリーを聞きました。

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「女性の病気に特化する」という初の試み

西村 真陽

西村 真陽(以下、西村):阿部さんには今回、Blue Star Projectを通じて「横浜市やベイスターズと何か新たな取り組みができないか」と相談させていただいたのが始まりでしたよね。

阿部 茉由子(以下、阿部):はい。女性の病気に特化したプロジェクトはDeNAとして初めてでしたし、プロジェクトに参加すると決まったときは、どんな取り組みになるのか楽しみでした。

私も子宮頸がん検診を受けたことはありますが、特に意識して受診していたわけではありませんでしたし、正直に言うと、検診のお知らせを自治体からいただくことはあってもつい見るのを先延ばしにして封を開けないまま……ということもあって。

でも今回のように、検診のお知らせがおしゃれで周りにシェアしたくなるものだったら、手に取って読んでみたくなると思うんです。子宮頸がんにとどまらず、他の疾患に関しても自治体でこういう動きが活発になったらいいなと思っています。

阿部 茉由子
▲株式会社ディー・エヌ・エー スポーツ事業本部 阿部 茉由子(あべ まゆこ)
2012年DeNA入社。コーポレートブランディングやスポーツを活用したCSR活動を担当。現在は横浜DeNAベイスターズ、横浜DeNAランニングクラブ、川崎ブレイブサンダースといったDeNAのスポーツ全般と横浜市をはじめとする行政との窓口となり、社内外での連携施策の調整や推進を担う。

西村:最初は自治体ががん検診についてどんな課題を抱えているのかわかりませんでした。そんな中、2019年の8月頃に横浜市が乳がんに関する取り組みをやっていることを知り、その後ベイスターズと横浜市の橋渡しをしている阿部さんに相談を持ちかけて……。

阿部:そうでしたね。子宮頸がんというピンポイントの疾患に対して横浜市がどれくらい課題として意識しているかは当初わかりませんでした。でも、市民の健康に関わる内容であれば話を聞いていただけるのではないかと思い、横浜市の担当部局の方にご相談させていただいたんです。話を進める中で、市でも受診率に対する課題意識を持っていらっしゃることが分かってきました。

市民の受診率を上げていくことは市の担当の方にとっても大切なことだと思いますし、限られたリソースの中でこれまでいろいろな試行錯誤をされてきたはずです。受診率が伸び悩む中での今回の提案は、担当者の想いや課題感があったからこそ高い共感を得られたのではないでしょうか。また、横浜市と『I☆YOKOHAMA協定』(スポーツ振興、地域経済活性化等に向けた包括連携協定)を結び、定期的に情報を共有しながら良好な関係を築けていることが、とても早いスピードで後援をいただくことに繋がったと思います。

ブルースタープロジェクト

西村:異例の速さで後援していただけることが決まったのは本当に驚きでした。Blue Star Projectがローンチするまであと1ヶ月と時間がない中で、私たちの思いに賛同してもらい協力を得られたことは、プロジェクトを盛り上げていく側としても本当にありがたく、プロジェクトの厚みを増すきっかけにもなったと思います。

阿部:横浜市として受診率を上げていきたいのは子宮頸がんだけではないはずです。今後は子宮頸がん以外のさまざまな病気や検診に対する理解も深めながら、市民の健康やQOL向上に向けてより協力できる体制をつくっていけるといいですね。

 

ベイスターズの選手たちも応援

西村:ところで、横浜市の後援が驚異的なスピードで決まったのもサプライズでしたが、もうひとつ、ベイスターズの選手たちとのコラボレーションが実現できたのも驚きでした。最初はグッズをプレゼントできたらいいなというレベルで考えていたんです。

ブルースタープロジェクト

阿部:西村さんからは「SNS投稿のプレゼント商品にベイスターズの選手の肖像を使ったグッズをつくれないか」と提案していただきましたよね。それだとベイスターズファンの女性には喜ばれるだろうけれど、もっと日常使いしやすいグッズの方が、今回対象としていた20~30代の女性には喜ばれるのではないかと思ったんです。

グッズはさりげなく野球要素が入ったものにして、選手には何か別の方法で協力を得られないだろうかと考え、「ベイスターズの選手たちにパンフレットを持ってもらい、その写真をInstagramにアップするのはどうか」という提案をさせていただきました。

西村:あと単にベイスターズの選手たちが子宮頸がんについて何かを発してもピンとこないんじゃないか、とあえて既婚者の選手たちにお願いしたんですよね。

阿部:Blue Star Projectのコンセプトは、すべての女性に「幸せを贈ること」。結婚している選手たちは、奥さまの健康を一緒に考え大事にしたいと思われているはずです。女性の病気ではあるけれど、男性からも「大切な家族やパートナーの健康のために検診を促して欲しい」というメッセージを込めたかったんです。

西村:撮影したのは選手たちが短いオフに入る直前の忙しい時期でした。そもそも選手が横浜にいる時間が少なかった中で、阿部さんがスピーディかつスムーズに調整を進めていくのを見て頼もしい気持ちでいっぱいでした。橋渡しのタイミングも絶妙でしたよね。

今年はBlue Star Projectの冠試合も開催される予定ですし、周囲の期待以上の動きを淡々とやり切っていきますよね。

阿部:そうでもないですよ(笑)。ベイスターズには、本拠地である横浜市に恩返ししたいと考えている選手も多いんです。彼らの理解と協力のおかげで実現できた取り組みだと思います。

西村:撮影当日、私からプロジェクトの概要について選手の皆さんに説明させてもらったときも、とても熱心に聞いてくれて、奥さまに勧めると言ってくれた選手もいました。

いちプロジェクトとして関心を持ってもらえたことも嬉しかったのですが、撮影のときに練習着から一度ユニフォームに着替えてくれたり、帽子も統一してくれたり、心配りも細やかで。その紳士的なふるまいにひたすら感動していましたね。

ブルースタープロジェクト
▲横浜DeNAベイスターズの選手もプロジェクトを応援!幸せの意味をもつ「Blue Star」を、女性(female)と男性(male)のシンボルをあわせた「ブーケ」で包んだロゴには、「花束に乗せて、一人でも多くの女性に届きますように。」という想いを込めている

阿部:実際に、ベイスターズの選手の応援投稿は他の投稿と比較してもリーチが高く、プロジェクトを大いに盛り上げてくれました。それぞれの想いやできることがよいかたちに合わさって、ヘルスケアとスポーツの魅力的な取り組みが実現できたと思います。

 

ヘルスケア×スポーツ×横浜市のシナジー

ブルースタープロジェクト

阿部:私にとってこれまでのDeNAのヘルスケア事業は、少し距離を感じてしまう取り組みも多かったんです。でも子宮頸がん検診は自分の体に直結することですし、受診した経験もあります。初めて本当に自分ごと化して取り組めたプロジェクトだったのですごくやりがいを感じました。

西村:そういってもらえると嬉しいです(笑)。とはいえ、プロジェクトに参加するということは仕事が増えるわけですよね。結構なシェアをとってしまっていると思うのですが……。

阿部:いえいえ(笑)。今回横浜市との提携がスムーズに進んだのは、スポーツ事業本部で毎月横浜市と定例会を開いていたことが大きかったですね。定例会で相談させていただき、窓口になってくれる方がいて、そこからスムーズに担当の方につないでいただけました。

西村

西村:こんなに大きい自治体の方とこんなスピードで繋がれることはまずないですよね。スポーツ事業本部の方々が普段から信頼を積み重ねているからこそ、得られた協力だと実感しています。アイデアをかたちにするには、自治体や企業、人など、いろいろな協力を得ながら切磋琢磨し、よいプロジェクトに仕上げていく必要があります。これからもより連携を密にして、人々の健康増進に役立つことを提案していきたいですね。

阿部:今回は実際に市民の健康に直結するプロジェクトだったので、DeNAのサービスとスポーツ事業と横浜市との連携、というシナジーがすごく生み出しやすかったと思います。

担当者同士だけのやり取りだと、それぞれの想いやできること・できないことがぶつかりあって、時にハレーションを起こしてしまうこともあります。それぞれにメリットが出る落としどころを見つけるのが私の役割だと思っています。

西村:阿部さんはまさしく本物の「調整役」ですよね。阿部さんのように調整能力が高い人がいるからこそ、私は無邪気にアイデアをぶつけられる。阿部さんに支えられているなと実感しています(笑)。

阿部:現場の要望を最短で適切な関係者に最適なタイミングで共有し、その事業がもっている課題解決に向かわせることが私の仕事です。よく考えてみたら、DeNAにはこういう役割の人があまりいなかったのかもしれません。

みなさんそれぞれのプロフェッショナルなので、「こと」に向かって邁進していくけれど、それを他の人と共有したり繋げたりすることは苦手な人が多いように感じます。本当はうまくいくはずなのに、コミュニケーションのとり方や共有タイミングを少し間違えてうまくいかなくなり、会社としてできるはずのことができなくなるのはすごくもったいない。だから良い潤滑油になれたらと思います。

西村:潤滑油、まさにその通りだと思います。

阿部:あと、普段あまり意識しない病気でも、伝えたいメッセージをデザインに落とし込んでいくことで「あれ?これなに?」と興味を持てるようになることをBlue Star Projectを通して強く感じました。DeNAが持つさまざまな事業を活かして、もっともっと多くの人に知ってもらえるよう今回のような取り組みを継続していきたいです。

阿部 茉由子

横浜DeNAベイスターズ主催試合にて、『Blue Star Project Women's ナイター』が開催される予定です。当日は、大型ビジョンを含む各種ビジョン、ブース出展、関連グッズの配布等を通じて、ご来場の皆さまに「Blue Star Project」の取り組みをお伝えするほか、始球式を含む試合前の各種イベント等も予定しています。詳細はこちらをご確認ください。

 

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

執筆:山田宗太朗 編集:フルスイング編集部  撮影:内田 麻美

 

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