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PEOPLE

18.11.09

アートディレクター、フリーランスを経て水墨画家に。表現の幅を求め続ける僕がDeNAに行き着いた理由

制作会社でアートディレクターとしてキャリアを積み、フリーランスへ転身。水墨画家やイラストレーターとしても活動を広げていた與座 巧(よざ たくみ)。多才な表現力で数々のクライアントワークを手がけてきました。

そんな彼が、38歳にしてキャリアの全盛期でDeNAに入社。しかも、当初はアルバイトから働き始め、後に社内試験を受けて正社員に。

高校を卒業してからデザイナーとして歩み続け「表現することで、人の心に響く仕事がしたい。」と願ってきた與座の、決して平坦とは言えない道を振り返ってみると、DeNAにたどり着くまでの道しるべがありました。

何よりも、人の心の機微に触れるものをつくりたい

こんにちは。デザイン本部マーケデザイン部でデザイナーをしている、與座巧(よざ たくみ)です。

僕のキャリアは、高校卒業後に大阪でwebデザインの仕事をしたのが始まりです。

いくつかのデザイン事務所や制作会社を経た後、東京へ出てかつての恩師のデザインプロダクションで働きました。その後、独立してフリーのアートディレクターに。同時に、イラストレーターや水墨画家としても活動していたんです。

そんな僕がアルバイトでDeNAに入社し、後に正社員になるとは自分でも想像していませんでした。キャリア志向はあまりなく、その時々の仕事を楽しもうというスタンスです。自分では、人のご縁もあって流れるように生きてきたなと思っています。

株式会社ディー・エヌ・エー デザイン本部マーケデザイン部 與座 巧(よざ たくみ)
複数のwebデザイン制作会社・グラフィックデザイン事務所にてアートディレクターとして勤めた後、フリーランスに。2009年より墨閃会代表/水墨画家 土屋秋恆氏に師事し水墨画を学び、2013年よりウラタダシ氏に師事しイラストレーションを学ぶ。水墨画と他の画法をミックスしたビジュアルコミュニケーションを展開。2017年10月よりDeNAにアルバイト入社し2018年5月に正社員へ。

ただ、ずっとデザインの道を進み、型にとらわれずに表現することに携わっていたいという想いは持ち続けています。

デザインでもイラストでも、手法を問わず表現していたら、自ずと今のキャリアが形づくられていました。

若いときは「憧れの雑誌でデザインをしたい」とか「好きなブランドのwebサイトをつくりたい」とか、具体的にやりたい仕事もありました。でもやりたかったことが達成されると「何をやりたいか」ということが目標ではなくなったんです。

じゃあ何が目標になったのかというと、ただ作品をつくるだけではなく、「作品を見た人に喜んでもらうこと」。実際につくったものに対する反応を見たり、感想を聞いたりすることがやりがいに感じられてきたんですね。


▲イラストレーター時代の作品。

今は「多くの人が何かしら感動できるものをつくりたい」と思っています。ものづくりに関わっていられるなら、ジャンルは問いません。

心を揺さぶるほどでなくても、くすっと笑えたり、切なくなったり、人の心の機微に触れるものをつくりたい。そのための表現なら、デザインでも、イラストでも、映像でも、手段に固執せずに最適な方法を探っていきたいと思っています。

この考えに至る大きなきっかけは、水墨画家であり現代アーティストでもある師・土屋秋恆先生との出会いでした。師が口を酸っぱくして言っていたのは「まず人に喜んでもらえること」。

自分のやりたいこともたくさんあると思うけれど、独りよがりのものは人の心に響かない。心に届いて初めて人を惹きつけるものになるというのが、師の教えです。


▲水墨画に興味を抱いた頃の初期作品「Mushroom tree」

師と出会ったのは2009年。僕が最後に勤めた制作会社を退社する1年前のことです。後に教えを仰ぐ事になる、大先輩のイラストレーター、ウラタダシ先生の紹介で水墨画を教えていただくことになりました。


▲フリーランスの頃の代表作、「ウルトラヒーロー年賀状」。作画を担当し、師の教えを作品に注いだ。

最初はお稽古ぐらいの気持ちでしたが、展示会の手伝いなど一緒に仕事をさせていただくうちにお仕事として機会をいただくことも増え、弟子としてお付き合いさせていただけるようになりました。

高齢者向けの介護施設などでボランティアとして、皆さんの目の前で描かせていただく機会もいただきました。みなさんが昔を思い出してくれたり「季節を感じることができた」と言ってもらえたりすると、作品を見て喜んでもらえたという実感が込み上げてきて嬉しかったです。夜通し練習した後、徹夜で会場に行くこともありました。

人生は、飛んできた球をどう打ち返すかで決まる

僕が働く会社が何度も変わったのは、「〇〇がやりたいから」という理由ではなく、「一緒に働きたい」と思った人がいたからです。

実際にこれまでの転職も、自ら消極的な理由でその会社を離れることを選んだというわけではありません。それぞれのターニングポイントで誰かしらが導いてくれて、ここまで来られたと思っています。


大阪から東京へ出てきたのも、高校を卒業した際に僕を雇ってくださった当時の会社の上司が独立し、東京で設立した制作会社に呼んでくれたからでした。

当時、東京のクリエイティブはいつも最先端だったので、いつか自分も上京し、たくさんの可能性に触れながら、作品づくりをしてみたいと感じていたんです。
ですが、なかなか全てがうまくいくわけではありません。懇意にしている新宿の印刷会社の社長と飲みに行ったときのことです。

その時、社長が話してくれた言葉が印象に残っています。

「人生の目標を持つのは素晴らしいことだが、イレギュラーなことがあってなかなかうまくいかないこともある。それよりも飛んでくる球をどう打ち返すかを常に考えたほうがいい」と。

その話を聞いて自分でもとても納得し、今でも「そのとおりだな」と思っています。向こうからやってくることに対してどう打ち返して、どう相手に判断されるのか、その結果が僕の人生となる。

だから、入社する前にDeNAの渡辺(※1)から話をもらったときも、また何か人生を変える選択なのかもしれないと思いました。

※1....現、DeNA デザイン本部マーケデザイン部部長。


▲フリーランス時代、初となる個展で行ったライブドローイングの様子。

その時、すでに7年間フリーランスで仕事をしていたし、水墨画のアーティストとしても活動していました。どうして会社員に戻る必要があるのかと思われるかもしれません。でも僕にとって、人と一緒に働くことは楽しい。それがいちばん大きな理由です。

フリーランスだったときにDeNAの『戦魂 -SENTAMA-』(※2)というゲームのキービジュアルとして、水墨画制作のイラストの仕事をいただきました。


▲『戦魂 -SENTAMA-』のキービジュアルデザイン

その時は仕事を受けるだけで案件は終わりました。ですが、その後似たような世界観のゲームをつくるために外部パートナーとして呼んでもらったことがありました。

その時に「最近どう?」という会話の流れから「ウチに来てみたら?」ということになり、2017年10月末から週3回のアルバイトでDeNAに通うことになったんです。

今住んでいる逗子から渋谷までは片道1時間半かかりましたが、その間に考えをめぐらせることもできるし、時間もムダではないと思いました。

アルバイトで入ったときからいろいろな仕事を担当させてもらい、とても楽しかったので「もっと長くやりたいな」と感じ、今後長くやっていくのならアルバイトの待遇ではなく「正社員として働きたい」と僕からお願いしました。

僕のいる部署は、事業を横断的に担当しているので、ゲームだけでなくAIやオートモーティブなどいろいろな事業に関わることができます。

今担当している仕事でも、ゲームのキャンペーンにまつわるクリエイティブやグッズのデザインに加え、AI事業部と連携しながら新たな表現を探る企画を進めています。これまで自分が培ってきた技術を様々な分野で活かすことができています。

※2....2015年よりリリースされた戦国シミュレーションRPG。2018年10月31日にサービス終了。

たくさんのプロフェッショナルとつくる仕事がおもしろい

これまで僕は、制作会社に勤務していた時もフリーランスとしても、来た仕事は何でもおもしろがって打ち返してきました。かわいいもの、かっこいいもの、お堅いものなど、本当に様々です。

その頃は受注案件ばかりでしたが、DeNAに入ってからは、ほとんどが自社案件です。自社サービスのビジュアルをつくっていくので、自分の意見を提案しやすいと感じました。それこそ開発段階から、深く事業に入っていけることが、社員であることの魅力だなと感じています。

それに、案件に関わっている人が社内にいるので、いろんな人から話を聞くことができます。デザイナーはもちろん、エンジニアとも一緒に意見を出し合って試行錯誤しながらつくり上げることができるんです。

フリーランスだと、基本は自宅で仕事をするので、1日中誰とも話さないこともあるし、自分1人で考える時間がどうしても増えていきます。

たくさんのプロフェッショナル達の力を借りて、自分の想像をはるかに超えたものができることは、すごく楽しいです。

18歳でデザインの世界に出て、もう20年。これからは、後進の若いデザイナーを育てたいという想いがあります。そんな中で、今構想しているのが「DeNAギャラリー」です。

社内には表現力に長けた人がたくさんいます。作品を発表できる場をつくって、DeNAに来社されたお客さんとつながることができたらいいなと思っています。

たくさんのプロフェッショナルたちと化学反応を起こしながら、人の心を動かす作品をつくりたい。振り返ると、そんな強い気持ちがあったから、DeNAという会社に行きついたんだと思います。

 

DeNAでは一緒に働く仲間を募集しています

※本記事掲載の情報は、2018年11月9日時点のものです。

執筆:さとう ともこ  編集:下島 夏蓮  撮影:小堀 将生

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