【新連載:DeNAの根っこ掘り】 AI時代に変わる会社は、何が違うのか?──DeNAの根っこ掘り、始めます

2026.03.10

はじめまして。
「フルスイング」編集部の大槻です。 

今やどこを見てもAIの話題で持ちきりの世の中です。
話題になるだけでなく、実際に仕事の現場にも入り込み始めました。

日々の業務でAIを使っていて、できることが増えれば増えるほど、ちょっと極端かもしれないですが、「この先、組織って何のために存在するようになるんだろう?」と考えるようになりました。

少し前にOpenAIのCEO サム・アルトマンが、生成AIの進化により「もうすぐ、社員が10人しかいないのに、企業価値が10億ドル(約1500億円)に達する会社が出てくるだろう。」と話していました。

一人でできることが増えれば、組織に属さない働き方を選ぶ人も出てくる。これは自然な流れだと思います。

そうなると、AI時代に求められる組織とはどのようなものになるのでしょうか?

私は2000年にITベンチャーを共同創業し、その後B2BのSaaS企業を経て、2023年にDeNAに入社しました。

入社してもう3年になりますが、「DeNAって何をやっている会社なんですか?」と聞かれて、未だに答えるのが難しいと感じることがあります。DeNAはゲームからメディカル、スポーツ、さらにはまちづくりまで幅広い領域で事業を展開しています。

事業を並べれば一通りの説明はできます。

でも、それでは会社の中身を説明している感じがしない。

試しにAIに聞いてみたら、こんな答えでした。

わかるような、わからないような・・・

そんなことを考えていたときに、社内の空気を決定的に変えた波がやってきました。
AIです。

2025年2月、南場さんは「DeNAはAIにオールインする」と宣言しました。生成AIを徹底的に使って生産性を上げ、浮いた力を新しい挑戦に回す、というのです。

さっそく、4月にAI子会社の「DeNA AI Link」が設立されました。12月には現場のAI活用を集めたスライド「AI活用100本ノック」を公開し、話題にもなりました。

2,000人を超える従業員規模にも関わらずこれだけの速さで動ける会社には、何かがあるはずです。

私は、DeNAの中にある『基礎となるもの』がずっと気になっていました。

そしてAIオールインの動きを社内で見ていて、その感覚が確信に近づいたのです。

変化のスピードは速いのに、そして取り組む事業は多様なのに、私が見る限り社内で混乱は起きず、自主的に仕事への取り組み方をアップデートさせている。

もしかすると、この会社には事業が変わっても揺るがない判断の基準のようなもの、すなわち「根っこ」があるのかもしれない。それが、DeNAをDeNAたらしめる要素なのかもしれない。

そしてそれはAI時代の組織のあり方を考えるヒントにもつながるかもしれない。

そう考えると、自分の学びにもつながりそうで、ワクワクしてきました。

今後、このシリーズでは、様々な事業、様々な業務に取り組む社員に話を聞きながら、DeNAの「根っこ」を探っていきたいと思います。

執筆:大槻 幸夫

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