2022年1月に発足した、全社横断組織の「マーケティング統括部」。マーケ領域のプロフェッショナルとしてDeNAが抱える全事業に深く入り込み、事業グロースを目指し伴走することを目的とする組織です。
そこで実際に働く人たちが何を考え、何をやりがいに感じているのか……マーケティング統括部の採用を担当する八森 未央(はちもり みお)が迫ります。
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マーケ領域のプロフェッショナルが勢ぞろい
八森 未央(以下、八森):本日はマーケティング統括部で活躍中の3名の方にお集まりいただきました。
早速ですが、皆さん中途でDeNAに入社されたということですので、どんなバックグラウンドをお持ちなのか教えていただけますか?
真柄 瑛行(以下、真柄):僕は前職はWEB専門の広告代理店で、主にゲームタイトルの広告運用を担当していました。いわゆる運用マンですね。
古屋 満春(以下、古屋):僕はソーシャルゲーム会社でプランナーやディレクターとして働いていたので、本格的なマーケターとなったのはDeNAに入ってからです。
森 郁武(以下、森):僕もゲーム会社でマーケティングの戦略立案とか、プロモーション、チームマネジメントなどを担当していました。今とあまり変わりないですね。
八森:皆さんは何を理由にDeNAに転職しようと思ったのですか?
真柄:僕は「ゲームが好き」というのはもちろんあるのですが、広告代理店の運用担当の場合、担当サービスに与えるインパクトが小さいと感じ、サービスに対してもっと深く関わっていきたいと思ったのが理由ですね。
古屋:僕はもともとソーシャルゲームの会社にいたので、ゆくゆくはゲーム以外の領域でも経験、知見を深めていきたくて転職を決意しました。
森:僕もゲーム以外の領域でも経験を積みたかったのが主な理由です。あとは、横浜市に住んでいる事もあり、『横浜DeNAベイスターズ』や『横浜市旧市庁舎』などの事業について、親近感を抱いていたのもあります。
八森:皆さん、DeNAに中途入社された当初は、ゲームタイトルのマーケティング、運用などを担当されていましたよね。
真柄:はい。TikTok、Yahooの広告管理、キャンペーンのアイデア出しから実行、クリエイティブまで、プロモーションに関わる部分を担当していました。
古屋:僕はゲーム事業本部のマーケティングプロデューサーを担当していました。たしか森さんは『逆転オセロニア』でしたよね?
森:そうです。オセロニアのチームは本当に人があたたかくて、みんなでゲームを盛り上げていこうという気概と一体感がすごくあるんですよね。AIを活用したプロモーションがTwitterでトレンド入りした時もすごくチームが喜んでくれて……。今でも忘れられないですね。
八森:オセロニアチームは一体感がすごいですもんね。
森:はい! 熱い人が多い印象です。
ヘルスケアやスマートシティまで、多種多様な領域に踏み込む
八森:ゲーム領域で活躍されていた皆さんが、2022年1月にマーケティング統括部の発足により全社横断型のマーケティング組織に加わり、ゲーム事業以外の領域にも踏み込んでいくようになったと……。
真柄:僕は現在、デジタルメディアプランニンググループに所属し、ゲームの広告出稿に関わる部分を管理しながら、他にはライブストリーミング事業本部、ソリューション事業本部などにも関わっています。
八森:事業部側と連携して推進していくようなイメージですよね。真柄さんの持っている強みをうまく掛け合わせながら事業を成功に導く。
真柄:はい、そうですね。事業部から求められているところを咀嚼して、状況に応じて広告運用をサポートしたり、プランニングから入ったりと関わり方を変えていっています。
八森:森さん、古屋さんが所属する、戦略ブランディンググループはどうですか?
古屋:僕はヘルスケア事業におけるマーケティングチームのリーダーを担当することになりました。ヘルスケアサービスの戦略策定、PLや予算の管理、各種KPIの策定、施策の推進などを行っています。
八森:ゲームの担当から、ずいぶん変わりましたね。
古屋:はい。まったく新しい領域なので勉強と実践を繰り返しながら理解度を深めていきました。マーケティングという広義での手法は変わらないですが、市場やターゲットによってアプローチの仕方が違いますからね。
八森:ヘルスケアは生命保険会社さんや製薬会社さんなど、さまざまな社外の方との関わり方もありますし、そのあたりも違いますよね。
古屋:たしかに。「DeNAさんはインターネットの専門家だから」みたいな感じで、気軽にSNSトレンドや新しいプロモーション手法の話をご相談いただくこともあります。「ITやマーケティングのプロ」として頼られているんだなと感じることも多々あります。
八森:森さんはどうですか?
森:僕はスマートシティ事業を担当しています。横浜関内エリアを盛り上げるために、『横浜DeNAベイスターズ』や横浜スタジアム周辺の飲食店とも連携させていただいています。新しさといえば、初めてティッシュ配りをしました!ゲーム担当だったらティッシュを配る経験はなかったかもしれません。
八森:そうやって皆さんがまったく違うところから新しいチームに入って、苦労した点などはないのでしょうか?
日々、マーケターとしての手腕が問われる
真柄:観客理解の部分ですかね。僕は『Voice Pococha』を立ち上げから関わらせてもらっているんですが、ゲームとも顔出しをするタイプのソーシャルライブともまた違うので、めちゃくちゃ考えましたね。
森:ゲームはある程度形が出来上がっていて、課題があったらこれを打てばいいという経験・知識があるため仮説検証がスムーズに回せたのですが、新規事業はその部分がないですしね。その分たくさん考えなければならないので全員苦労していると思います。
古屋:まさにマーケターとしての手腕が問われる部分でもありますよね。今までの経験、知識の固定観念を捨てて、新しいことを取り入れていかないといけないと思っていますし、自分もそこをすごく意識している部分ではあります。
森:僕はキャッチアップのスピードを意識していました。横断組織ということもあり、事業部に途中から入っていくので、信用して仕事を任せてもらうという部分でもサービスや利用者の特徴、事業理解を早く行うことを意識していますね。
八森:さまざまな事業と関わることができるのが横断組織ならではの強みかと思うのですが、実際、発足から1年ほど経ってどうですか?
真柄:僕はすごく楽しいですね。ただ広告を配信するだけの立場から、なぜこの広告を今するのかまで考える。視野が広がったと思います。マーケティング統括部には多くのメンバーがいるのでキャリアも年齢もさまざまです。その人たちと関わることによって吸収できる部分がたくさんあります。そこも面白さだと思っています。
森:「エンタメで人を喜ばせたい」というところが僕の核なので、スマートシティだけでなく、最近はeスポーツのチームにも携わっています。いろんな分野のマーケティングに関わることができるので、そこは楽しいですね。
古屋:ゲームが元々好きだったということもあり、キャリアを重ねていく上でゲームのマーケティングに関しては知見が一定積み上がっていたのですが、ヘルスケアは全くの未経験領域だったので、吸収できることの伸びしろも多く、そこがやりがいにつながっています。
もちろんゲームはゲームでまた違ったおもしろさがあるのですが、一社でさまざまな事業のマーケティングを経験できるのはキャリア形成として非常にいいと思っていますね。
「成長することしかない」。その環境がここでは整っている
八森:どんな人がこの部署に向いていると思いますか?
森:マーケティングの経験は一定必要かと。その上で、「何でもできます!」というよりも、「ここが強い」というのを持っている人がこの部署、そしてDeNAでは輝けるのではないでしょうか。周りを見渡しても「何でもできる」=「みんなもできる」なので、武器をしっかり持っている人がいいと思います。
真柄:僕は、「わからないものをわからないままにしない人」だと思います。DeNAの事業は多岐に渡ります。顧客理解・市場理解・サービス理解など知識は入ってからでも得られるけれど、その知識に興味を持って貪欲に取り組めるような人が向いているかと思いますね。
古屋:単に「さまざまな事業に関わりたい」だけだったら代理店の方がその機会は多いのかもしれないです。DeNAは事業会社であり、自ら裁量や責任を持ち意思決定する場数を数多く踏めることが特筆すべきポイントです。なので、そういった環境下に身をおいて、マーケティングで自ら事業を動かしていきたい人は向いているかと思います。
八森:プレッシャーにはなりませんか?
古屋:マーケティングにおけるプロフェッショナルだと考えてのアサインだと思うので、むしろ光栄なことですね。自分で意思決定をしていくことは、頭を抱える瞬間も多いですが、その分成功も失敗も吸収できるものが多いので、マーケターの成長機会として非常に大切だと思っています。こういった「成長の機会が整っている」というのはやりがいにもつながっていますね。
森:人間なので失敗したら落ち込むし、成功したら喜べる。その気持ちのケアも含めてメンター制度(評価者である直属の上司ではない人をアサインする)など、環境、人に恵まれていると思います。失敗してもどうやってリカバリーするか一緒に考えてくれる人がいるので、プレッシャーはもちろんないとは言い切れませんが、そこまで気負わなくてもいいとは思いますね。
真柄:そうですね。部署内にも分析や市場調査、定性的な調査をするチームがいるので、何か迷ったときに相談に乗ってもらえますしね。何を分析すべきかなどの相談にも親身に乗ってもらえるので困ったらすぐにSlackです(笑)。
古屋:我々は各メンバーがさまざまな事業に関わっている部署なので、他のメンバーがどんなことをやっているのかMTGなどで事例が定期的にインプットされることも強みだと思っています。他がやっていることを自分の担当事業に置き換えたらどうなるか考えたり。横断組織ならではの強みで、「参考になる事例がたくさんそろっている」と感じることが多々あります。
八森:部署内で知りたいことを知ることができる環境って本当にありがたいですよね。最後にそれぞれの今後の目標を教えてください。
森:僕はまず、この中で一番社歴が浅いので、社内外へのインパクトも含めて結果を出すことです。あとは、最近eスポーツへも手をあげて参画させてもらっているので、そこも頑張っていきたいです。
八森:「手をあげれば参画できる」という組織の柔軟さもいいですね。
真柄:僕は足元のデジタル領域を固めつつ、広告はもちろん、それ以外でも価値をつけていきたいですね。求められる前に与えられるようになっていきたいです。ソーシャルライブもそうですがエンタメに関わる仕事なので、真面目にふざけていきたいですね。
古屋:組織としては、引き続き担当事業で成果を出すことや、事業本部を横断したマーケティング施策などを行っていき、全社横断組織としての存在価値をより強くできればと思っています。
個人としては、ビジネススキルとマーケティングの専門性を両方高めつつ、事業が厳しい状況でもV字回復できるような人材になっていきたいと考えています。
八森:ありがとうございました!
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※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。
※本インタビュー・撮影は、政府公表のガイドラインに基づいた新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに沿って実施しています。
執筆:小池 遥 編集:フルスイング編集部 撮影:小堀 将生